ジャムセッションが怖くなる&上達を妨げる練習

私が高校生のときからアドリブを練習してきたなかで、
「遠回りをしなければ気づけなかったこともあるから
無駄なことなんて無かった」という風にも思うのですが、

それでもやはり、
上達を妨げてしまう練習に「時間を割いていた」ことは沢山あったなぁ、と思いました。

音楽って、勇気が必要だったり、ときに恐怖や不安も伴うものだと思いますが、
その気持ちともうまく寄り添いながら上達していける方法もあるなぁ、と
今では少し思うようになり、今日はそういう内容の記事を書きたいと思います。

私が思う上達を妨げる練習

上達を妨げる練習:課題曲を曲を聴かない

レッスンで何かスタンダードの曲を習うとき、
もちろん誰でも最初は「自分が知らなかった曲」を演奏することになります。

そして、先生に的確な課題や宿題をもらうことも多いと思います。

その課題が具体的であればあるほど、実際の音源を聴かずとも、
練習すればするだけ、一応それっぽくできるようになります。

ですが、

課題曲の実際の音源(レジェンドのCDなど)を
自分で何パターンか聴くことが、練習よりも大切なこと

と今は心から思います。

「何パターンか」聴くこと

これが特に大切です。

例えばキャノンボールアダレイの演奏を聴いても、モヤモヤしていた部分が、
スコットハミルトンの演奏を聴いたら、「なんかイメージ湧いてきたぞ」となったり、
違う楽器の演奏やボーカルを聴いたら、「この曲思ってたよりも楽しいな」と思えたり、

その曲に対しての対応力が今までとは大きく変わります。

上達を妨げる練習:
コピーしたソロを、分析せず、何も考えずに自分のソロに取り入れる

コピーしたソロを、分析せず、何も考えずに自分のソロに取り入れること。

これもあまりよくありません。

アーティキュレーションや音色や、流れるようなソロ、指回し、
などの研究をしている場合を除いて
「何も考えない」「分析しない」というのは、上達を妨げてしまいます。

私がアドリブの勉強を初めて最初の数年は、理論もよく理解していなかったので、
コピーした8〜12小節間をそのまま丸暗記して自分のアドリブに使ったりしていました。

しかしそのように練習していると、、

セッションなどで、フレーズが飛んでしまったとき、
他のフレーズに替えが効かなくなる
せっかくコピーしたフレーズが、他の曲に使い回せない
という事態が起きます。

なぜなら
→意味が分からずそのフレーズを使っているから
→コードとかも関係なく、ただ「順番」でフレーズを使ってしまっているから
なんです。

そうではなくて、

誰かのソロをコピーしたら、
2〜4小節単位くらいに分解して、分析することをオススメします。

「ここはGm7 C7のツーファイブフレーズだな」
「ここはちょっとファンキーだからブルーススケールのフレーズで、
Gメジャーのとき使えるな」
「このツーファイブフレーズは、なんかアウトしてるから、
オルタード系のフレーズだな」
「このフレーズはメジャーセブンス用のフレーズとしてストックしておこう」

という風に、

どの引き出しにしまうのか、を丁寧に考える

ことが大切です。

分析は正確でなくてかまいません。
自分で考える、ということが記憶に結びつくからです。

かなり大変な作業なので、沢山コピーする必要はありません。

選りすぐりのフレーズだけでアドリブをとることの方が大切です。量より質です。
以下のページに詳しく書いています。こちらも併せてご覧ください♪

フレーズがしっくりこない
「フレーズを当てはめる練習をしてみても、 なんだかしっくりこないです」 というお悩みをレッスン生...
コピーした後にやるべきこと
コピーしたフレーズを自分の演奏に生かすための、 私なりの効果的な方法をお伝えします。 まず初めに...

上達を妨げる練習:
ジャムセッションに行く前にフレーズの順番を組み立てすぎる

人と演奏する前に、ロストしたり頭が真っ白になるのが不安で、

フレーズの順番を決めて、何度も繰り返し練習する

ということを私はよくやっていました。

一見良い練習にも思えるのですが、この練習をしていると、
間違えたり緊張したときに、他の選択肢に戻れなくなってしまいます。

そして、

決めておいたフレーズ全てをちゃんと演奏できない=失敗した=アドリブ怖すぎ

完璧主義からくる恐怖に潰されてしまい、
失敗経験(と自分では思える出来事)が増えてしまいます。

それよりも!

もし間違えたらこっちのフレーズをとりあえず演奏しよう

というように他の選択肢を作ることに時間を使う方が、
セッションを楽しむことができます。

自分が間違えやすそうな箇所に対して、特に対応を練っておく、のも効率が良いです。

とにかくジャムセッションのときに完璧主義は本当に体に毒です。。
(でもどうしても完璧主義な思考になっちゃう気持ち、わかります!)

ゆとりを持って演奏できると良いのですが、
ゆとりが持てるようになるために・・が次の項です。

上達を妨げる練習:一曲をずっと練習している

1曲というのは例えで言いましたが、
同じ曲を何ヶ月も漠然と練習するのもおすすめしません。

何かその練習をすることによって、
「〇〇ができるようになれる」という見通しがあれば別ですが、

ただ漠然と、「なかなか思うようにできないなぁ」と
繰り返し練習しているのは時間を浪費してしまいます。

自分の今持っている理論やノウハウだけでは、何ヶ月練習したところで、
ある程度のところまでの成果しか見込めないからです。

そこで

次の曲、次の曲、と、どんどん新しい曲を練習していくことをオススメします。
完璧にクリアできなくて全然OKです。

新しい曲に取り組む際に、

その曲の色々な演奏をCDなどで聴いて、分析し、
どんなフレーズを使うべきか・コピーすべきか、をよく考える

のがポイントです。

押してダメなら引いてみろ、という感じで、
モヤモヤしていたら違う演奏を聴く、というのもコツです。

そのように練習を進めることで、
前回の曲ではモヤモヤしていることが突然わかるようになるドラマチックな出来事が必ず起きます。

本当です。

突然わかるようになる、なんて胡散臭いかもしれませんが、

物理的に、色々な曲に触れることで、
「自分が演奏できないkeyのツーファイブのコード進行」
「慣れないコード」
が登場してきます。

難しいものに練習段階から少しずーつ触れておくことで、自分の許容範囲が広がります。

セッションでいきなりちょっと難しい曲・知らない曲をコールされてしまったときに、
「全く歯が立たない」という自体を避けられます。

ジャムセッションってこんなことが怖いけど・・・

セッションでは自分がコールした曲以外の曲を演奏しなければならないこともありますよね。

初めて演奏する曲、あまりやったことがない曲を人前で演奏するのはとても怖い。

でも、練習のときに新しい課題にどんどん取り組んでいくことで、
ジャムセッションで最も敵となる「上手くできなければ終わり=完璧主義」のメンタルがどんどん剥がれていきます。

なぜなら「難しいことを完璧にできることなんて永遠にありえない」ということを、
新曲に沢山触れていくうちに知ることができるからです。

完璧にできないなら、楽しんでやろうじゃないか、と思えるんです。

完璧主義でなくなること、で、
セッションでがっちがちにフレーズを決めていかなくても、
ロストする可能性があっても、知らない曲を演奏する可能性があっても、
大丈夫♪という余裕な自分でいられます。

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