今日お話しする「ハーモニックマイナーパーフェクト5thビロウスケール」という名前は、覚えなければアドリブができるようにならない、というものではありません。
アドリブのために絶対に覚えるべき!ということではなく、知識として知っておくと
■フレーズを覚えやすくなる
■教則本を読んだときに「あぁ、あれね」と理解できる
■フレーズを分類できるようになる
■教則本を読んだときに「あぁ、あれね」と理解できる
■フレーズを分類できるようになる
というものです。
他にはない「ジャズアドリブ・ツーファイブフレーズ集」が完成しました
私が制作しましたジャズアドリブフレーズ集Vol.1 よく出るキー順ツーファイブとトニックの販売を開始しました。C楽器用・Eb楽器用・Bb楽器用・低音楽器用の4種類をご用意しています。セミナーやレッスンで、多くの生徒さん方からおすすめのフレー...
ハーモニックマイナーパーフェクト5thビロウスケールの解説動画
このスケールについて、動画で解説しています
ハーモニックマイナー・パーフェクト5thビロウ・スケール A-013
今日お話しする「ハーモニックマイナーパーフェクト5thビロウスケール」は、アドリブのために絶対に覚えるべき!ということではなく、知識として知っておくと、フレーズを覚えやすくなる、フレーズを分類できるようになる、そのコード進行にあるべきサウン...
マイナーツーファイブフレーズは一般的に・・
マイナー・ツーファイブ・フレーズは、解決先のコードを基準とした「ハーモニックマイナースケール」の音並びで作られていることが多いです。
(もしくは、ナチュラルマイナー・スケールが用いられている場合もございます)
例えば・・
下の例では、Dm7b5 G7のマイナーツーファイブ進行上でマイナーツーファイブフレーズを5つ演奏しています。そのどれもが、解決先のCmを基準とした「Cハーモニックマイナースケール」の音並びでできています。
マイナーツーファイブフレーズの使い方 詳しくはこちらの記事より↓
マイナーツーファイブフレーズの解説・使い方
今回はマイナーのツーファイブフレーズの例と、その使い方、解説です。マイナーツーファイブとは(用語説明)コード進行で、○m7b5 (なんとかマイナーセブンフラットファイブ)というコードと7thコード(G7やC7といったコード)というコードがペ...
ハーモニックマイナーパーフェクト5thビロウスケールって実は単純
実は、上記のようなハーモニックマイナースケールには別の名前が付いています。
マイナーツーファイブ進行上で演奏される、解決先を基準とした「ハーモニックマイナースケール」のことを「ハーモニックマイナーパーフェクト5thビロウスケール」と呼びます。
もっと単純に言うなれば
Cハーモニックマイナースケール=G7ハーモニックマイナーパーフェクト5thビロウスケール(音使いは全く同じ。Cから始まるか、Gから始まるかの違い。)
なんです。
マイナーツーファイブフレーズには、解決先のコードに即したハーモニックマイナースケールが使用されていることが多い、ということなんです。
略し方は?
プロレス技のように長い名前が付いているんですが、略し方の決まった表記があります。
ハーモニックマイナーパーフェクト5thビロウスケールは
HmP5↓スケールと表記できます。
HmP5↓スケールは解決してなくても使える(マイナーツーファイブ進行のとき)
なお、ハーモニックマイナーパーフェクト5thビロウスケール(HmP5↓スケール)でできたフレーズは、マイナーツーファイブ進行が解決していてもしていなくても、どちらでも使うことができます。
下の例だと、Dm7b5 G7のマイナーツーファイブ進行は解決していませんが、本来の解決先であるCmに即して、G7HmP5↓スケール=Cハーモニックマイナースケールで作られたフレーズを演奏することが可能です。
もちろん他のスケールでできたフレーズを演奏してもOKです。
HmP5↓スケールはメジャーセブンスコードに解決していても使える
ハーモニックマイナーパーフェクト5thビロウスケール(HmP5↓スケール)でできたフレーズは、
7thコードがメジャーセブンスコードに解決するときもよく使われています。
7thコード上で♭9thと♭13thのオルタードテンションを通過することになるので、とてもオシャレなサウンドになります。
7thコードがメジャーセブンスコードに解決するときにHmP5↓を使うと・・
マイナーツーファイブフレーズの後半1小節を7thコード上で演奏するイメージです。
解決先のメジャーセブンスコードではメジャーサウンドに戻すのを忘れずに。
解決先のメジャーセブンスコードではメジャーサウンドに戻すのを忘れずに。
この考え方は危険です
ハーモニックマイナーパーフェクト5thビロウスケール(HmP5↓スケール)の音並びを覚えたぞ。
↓
このスケールがマイナーツーファイブ進行に使えるらしいけど・・。
↓
このスケールでフレーズを作ったらいいのかな・・?
というのだと順番が逆で、ジャズのアドリブから遠ざかってしまいます。
(手持ちのフレーズがない段階では、自分でフレーズを作るのはあまりよくないんです)
覚えたいフレーズや演奏したい曲があってこそのジャズ理論なので、
フレーズを聴く/好きなフレーズを発見!
↓
フレーズをコピーする
↓
フレーズを覚えよう!
↓
「HmP5↓スケール」という概念を用いてフレーズを分類したり、覚えやすくしたり・・という順番がオススメです。
コメント
いつも楽しく拝見しています。
GのHmP5↓の説明でCのハーモニックマイナー・スケールについて、第7音がBbになっていますがBナチュラルではないでしょうか?
いつもブログを読んでくださり、ありがとうございます。
とても嬉しいです。
教えていただきありがとうございます。
書き間違えていました。すぐに画像を差し替えたいと思います。