「ビバップ・スケールってなんですか?」と聞かれることが多いので、それについての解説記事や解説動画を色々出しています。
しかし・・
ビバップ・スケールは、あくまで手法の1つ
私は個人的に、ビバップ・スケールは、アドリブできるようになるために必ず必要だとは思いません。
あくまで手法の1つです。
それ無しにはアドリブできない・・なんてことも全くありません。
ビバップ・スケールは「コードに対しての選択肢を増やすためのツールに過ぎない」からです。
▼G7上でのアドリブの選択肢 一例
ビバップ・スケールは選択肢の1つ。
とハッキリ言えます。
(でも皆さん、知らず知らずのうちに使っていると思います。後述します。)
ビバップスケール・ハラスメントを心配してくださった師匠
師匠から「菜々子ちゃんはどうしてビバップ・スケールを意図的に使わないの?」と聞かれて、「はて・・どうしてだろう」と言葉に詰まったことがありました。
そのとき、師匠は笑って(朗らかで、素敵な師匠なんです)
「いや、菜々子ちゃんはビバップ・スケールの奏法が嫌いなのに、僕がレッスンの度に無理矢理すすめていたら悪いなと思って!
ビバップ・スケールを好きじゃなかったら、全然使わなくていいからね!自分が演奏したいことを演奏すべきだから。なんか好きじゃないな〜っていうのなら、無理に取り入れることないから。
ていうか、レッスンで教えてることは全てそうだから。」
とおっしゃいました。
私はそれがすごく印象的で、
好きじゃなかったら使わなくていいんだ。
全部を取り入れる必要はないんだ。
「好きを追いかけること」が「音楽を楽しむこと」に繋がって、「個性」に繋がるんだ。
と気づいたんです。
もちろん、
「選ばない」のと「知らない」では訳が違うので、勉強はした方が良いけれど
「選ぶ」かどうか、は本人の自由。
好きじゃないことを無理に取り入れても、それは自分の声にならない。
と実感しました。
後日談(結局ビバップ・スケールは便利)
でも結局、私の場合は
食わず嫌いなだけだ!よく分かってないから好きじゃないのかも・・。
と気づいたので、師匠に
とお伺いして、教わった通りに実行してみました。
その結果、結構好きになりました。え、便利じゃ〜ん!って思いました。
たしかに色々なシチュエーションで使える!!って思ったんです。
こちらの動画で詳しく解説しています。
▼ビバップ・スケールの「魅力やメリット、アドリブへの取り入れ方」
▼ビバップ・スケールとは?
「気に入ったら手数に加えれば良い」それだけ
「ビバップ・スケールってなんだろう?気になる!」と思って勉強するのは、かなり大事だと思います。
実際ビバップ・スケールは気になる方が多いようで、レッスン等で「ビバップ・スケールってなんですか?」と聞いて頂くこともとっても多いです。
なので、解説記事や解説動画を沢山出していますが、アドリブに取り入れるかどうかは自由なんです。
こんなにビバップ・スケールのことを書いているから、この手法を推しているんだ!
と思っていたらごめんなさい。私はリディアン・フラットセブンスやコンディミの方が好きです。
結局このブログに書いてあること自体、全て「気に入ったら手数に加えれば良い」それだけなんです。
私達は無意識のうちにビバップ・スケールを使っている
じつは、私達は無意識のうちにビバップ・スケールを使って演奏しています。
どういうことかというと、バップのジャズレジェンドたちのフレーズには、かなりビバップ・スケールが用いられているからです。
▼ビバップ・スケールが用いられているツーファイブ・フレーズ
▼このフレーズを再生してお聴きいただけます
なので、私は今まで
ということはあっても、意識的に「ビバップスケール使おう」と思うことは最近までありませんでした。
でも、師匠に魅力を教えていただき、試したところ、便利かつ楽しかったので、最近は「ゆっくりテンポの曲」「バラード」「速いテンポの曲」で、結構意識的に取り入れています。(そういう曲に本当に便利です!)
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