新曲では、フレーズを間引く

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最近色々なタイプの方のレッスンをしていて、
そして、自分でも、新しい曲のアドリブの練習をしていて感じるのは、

どんな方においても、

アドリブ練習は「フレーズを間引くこと」がとても大切だ

ということです。

フレーズを間引く、とは?

練習のときに、全てのコードをフレーズで埋めようとすると、
全て失敗したり、慌ててしまってグダグダになったりします。

初心者の方のみならず、
フレーズとコードがしっかり一致している、という方にも、
新曲の練習のときには、フレーズを間引くことをオススメします。

例えばブルースのソロの練習であれば、

「8小節目のマイナー系ツーファイブフレーズには、このフレーズを使いたい」

というのがあれば、まずはそこだけに集中して、

他の箇所は、演奏しない。
しっかり演奏できそうなときだけ、思い出せたときだけ、演奏する。
そうでなければ、休符にしておく。

というのが大切です。

他の箇所が演奏できるからといってサラサラと演奏してしまうことで、

「できるようにしたい」と思っていた肝心のポイント

を外してしまうと、練習の意味があまりなくなってしまうからです。

アドリブは、自信を持って、正確に演奏する、というのが大事ですので、

意識があまり無いまま1コーラス演奏し続けると、
練習は良い結果につながりにくいんです。

いつも失敗してしまうところは失敗したままだけど、
他のところはいつも通り演奏できる・・・・×

というよりも、

いつも失敗してしまうところ「だけ」を確実に演奏できるようにして、
他のところはまあどうでもいい・・・・◎

という風にした方が、成長につながります。

できることを練習しない、ということが大切です。
(精神的には苦しいのですが・・)

あとからいくらでもフレーズは足すことができる

集中したい箇所以外はお休みするとなると、
穴ぼこだらけのソロになってしまう・・と心配になるかもしれませんが、
大丈夫なんです。

フレーズは、最初につめこまないで、
丁寧に足していけば、あとからいくらでも足していくことができます。

これが不思議なもので、
最初に欲張ると、1コーラス内で演奏できることがなかなか増えていきません。

もちろんジャズの単語に慣れていくことで、
覚えるスピードも速くなり、瞬発力も速くなり、

フレーズをそこまでたくさん間引かなくても、
新しいフレーズを繰り出す練習ができるようにはなります。

それでも、あまりうまく演奏できない・繋がらないところは、
丁寧に準備して、まずは「そこだけ」を集中して練習していくべきです。
「できるコード進行のところ・できそうなところ」はひとまず置いておき、
苦手な箇所に対して、
「ここに、このフレーズを必ず入れるんだ」としっかり意思を持って
練習すると、成長のスピードがどんどん速くなっていきます。

フレーズは、フレーズ自体を覚えても、
流れていくコード進行で繰り出していくのは、相当難しいことです。

なので、あまり自分に厳しくなりすぎず
「入れたいところでちゃんとフレーズを1つ演奏できた!すごい自分!」と
自分を過大評価し、気持ちを盛り上げることが大切です。

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