私は、練習時間のあまりとれない方には12keyでのフレーズ練習を
あまりお勧めしていません。
(もちろん時間のある方は、12keyでの練習をやるに越したことはありません。)
なぜかというと、
Keyごとに違うフレーズを覚えた方が、アドリブに活きやすいからです。
Keyごとに違うフレーズを覚えていれば、
様々なバリエーションが演奏されているように聴こえます。
ですが、Keyごとに違うフレーズを覚える、って簡単なことではありませんよね。
Keyを把握する→フレーズもコード進行も楽々覚えられる
ペンタトニックのフレーズを演奏するにも、
裏コードのフレーズを演奏するにも、
普通のツーファイブでも、トニックフレーズでも、
そのコードのKeyが把握できていなければ、
フレーズを覚えるのがとても困難になってしまいます。
また、コード進行を覚えるのも、丸暗記をするしかなくなってしまい、
非常に大変です。
こちらでも少し紹介しています。
「#/bがいくつか」「ツーファイブワンの組み合わせ」を把握していることの重要性
「Em7 A7ときたら、解決先はD△7だから、次の小節はD△7だな!」
というような感じです。
Keyが把握できていなければ、
「Em7 A7ときたら、4度進行だから、えーっと、Db△7?D△7?Eb△7?」
と迷ってしまうことになります。
も瞬時に把握することができるようになります。
「Em7 | A7はD△7へ向かうツーファイブフレーズだから、#が2つだな。
このツーファイブフレーズは#2つ以外にも、
A7のところでb9thのBbの音が使われている。」
というようなことがパッと頭に浮かぶようになります。
実はこの感覚がアドリブをするときに、とっても大切になってきます。
Keyを把握していれば、演奏の聴こえ方も大きく変わる
Keyを把握していることのメリットは
ということ。
そして、
理解して表現することができる
→演奏していてちゃんとサウンドするようになる
ということです。
フレーズが「ただの音の羅列ではなく、意味を持ち始める」んです。
ブルーノートやテンションなどのグッとくる音は、
どんなフレーズにも大体入っているものですが、
ブルーノートがどこに入っているのか、
この音はb9thのテンションなのか、b13thの音なのか、などを
「演奏者が理解できているかいないか」で、
人からどう聴こえるかが大きく変わってきます。
分かっていて演奏しているか、ただ音の羅列を演奏しているか、
は伝わるからです。
このような
「アドリブで必ず必要になる力」
・ツーファイブを見たら、何のKeyに解決するツーファイブなのか瞬時に分かること
(#がいくつ、bがいくつのKeyなのか瞬時に分かること)
・7thコードのb9th、b13th、#11thのテンションは何なのか瞬時に分かること
・どうしてそのようなコード進行なのか理解すること
を養う、とても簡単なオススメ練習法があるので、
次の記事でご紹介させていただきたいと思います。
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