スタンダード曲のアドリブを練習するとき、
ちゃんとコードに合ったフレーズを演奏しているはずなのに、
なんだかしっくりこない・・と思うようなこと、ありませんか?
しっくりこない原因は、コード進行上のルールを無視して
知らぬ間にテンション(7thコードに対してb9thやb13th)を
使っているからかもしれません。
テンションOKな場所の見極め方法
コード進行を見たら、まずは4度進行しているところを探しましょう。
下の画像のように、4度進行している「セブンスコード」には、矢印を書いてみます。
(画像はI’ll Close My Eyesのコード進行16小節分です。)
テンションを使っても良い箇所はこんなところ
テンションが多く含まれるツーファイブフレーズを使って良いことになっています。
テンションが多く含まれるツーファイブ例
本来ならば「解決先のBbメジャースケールの音を中心に」
ツーファイブのフレーズが作られるべきですが、
他の音(テンション)がかなり含まれる、下のようなフレーズもばっちりサウンドします。
もちろん、テンションの入っていないフレーズを使っても、
どちらでも好きな方を演奏してOKです。
テンションを使ってはいけない箇所はこんなところ
テンションは使ってはいけないことになっています。
このようなときは、Bbm7 Eb7のツーファイブが本来解決するはずの
Abメジャースケールからできたフレーズを使います。
言い換えると、これは、「ドリアンとミクソリディアンでできたフレーズ」と言えます。
理論書でよく聞きますよね。
2度セブンスコードにテンションは厳禁
しかし、ここで注意があります。
先ほどのI’ll Close My Eyesのコード進行で、
「G7はCm7に4度進行」しています。
ですが、ここではテンションが多く含まれるフレーズを使ってはいけません。
なぜなのか・・
この曲のKeyはFメジャーですね。
Fメジャーから数えて2番目の、
という決まりがあるからです。
これは、どんなスタンダードでも同様です。
2度セブンスコードで使って良いテンションは#11のみ、です。
Cメジャースケールからできたフレーズを演奏しましょう。
テンションの多いフレーズってなんなの??
テンションの多いフレーズというのは、
です。
例えばオルタードツーファイブフレーズであったり、ディミニッシュスケールからできているフレーズであったり、がテンション多めのフレーズです。
演奏してみると、「少し濁っていて、カッコ良い感じ」が体感できます。
あらかじめ2種類に分類してフレーズを覚えると、使いやすいです。
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