全部コピーしなきゃだめ?

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コピー集の楽譜を読んで演奏してみたり、
自分で耳コピしてみたり、
好きなアーティストをコピーすることは、アドリブの成長に欠かせないことだと思います。

3コーラス全部コピーしないといけないの?

ですが、こんな疑問が出てきますよね。

好きなアーティストの2~3コーラスあるソロを全てコピーするべきなのか、
それとも気に入ったフレーズだけをコピーするべきなのか?

「全てコピー」も「部分的にコピー」もどちらも正しい方法です。
どちらにもメリットとデメリットが挙げられます。

今回は、以前に私も抱いていたこの疑問に対する、
私なりの考えを紹介させていただきたいと思います。

その曲らしさ・綺麗なラインを出すためには?

ただの適当な演奏、ではなく、その曲らしさが出ているソロ、
コード進行に沿った美しいソロ、をとるためには、

そのコード進行で通るべき音を必ず通れているのか?

が重要になります。

例えば、

マイナートニックに向かうツーファイブのときは
このような音を通過していると、美しく聴こえ、
アドリブのラインだけでもコード進行が聴こえてくる

というような音使いが必ず存在します。

実際素晴らしいアーティストの演奏は、バッキングなしでも、
コード進行が細かく聞こえてくるものですよね。

もちろん机上でも、なんとか7thフラット9thのときは、この音を通ると美味しくて・・
みたいな勉強はできます。(この勉強もとても大事なことです!)

しかし、頭で分かっているだけだと、自分の演奏には直接結びついてくれません。

やっているうちに「感覚で分かるようになってくる」ものなのですが、
「それは沢山練習したから言える結果論でしょ?」
と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

確かに練習時間は必要な要素ではありますが、
効率よく、ジャズのラインを感覚的に体得するためには

やはり全コピーが一番手っ取り早い

のではないかなと思います。

全コピーすれば体得できる

「通るべき音を理解したり、流れるようなラインを感覚で理解する」ためには、
好きなアーティストのソロを
最初から最後まで吹けるようにする、というのが一番効果的です。

まずは1曲、最初から最後まで完璧だな!!と思えるような
レジェンドのソロをコピーしてみてください。

フレーズの内容の理屈、などはこの練習のときは置いておいて、
まずは全て吹けるようにすることと、
「こうきたらこう!」というような流れが自分でしっくりくるまで練習してみてください。

部分的コピーはこんなときに最適

もちろん、毎回毎回全部コピーしなくてはならないわけでありません
それでは時間がかかりすぎてしまいますので、

このフレーズだけどうしても気に入っている、
このソロのこの部分、いったいどうやっているんだろう?

というようなときは、

部分的にその小節だけをコピーして、
練習中の曲で実践してみたり、他のKeyに移調して練習したり

するのが良いと思います。

全コピー・部分的コピー、
どちらも楽しんで行っているうちに、理屈抜きに身についていきます。

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