フレーズ例を押し付けられたくないときは・・

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このフレーズがリディアンフラットセブンスフレーズです。(例)

いきなりそう教わっても、自分が収集したフレーズでもないし、ピンとこないよ〜

と思ったことはありませんか?私はよくそう思っていました!

理想はこうだけど・・

もし仮に、あなたがリディアンフラットセブンスフレーズの、存在自体を全く知らない状態だとします。

理想では、初めてフレーズを覚えるときに、次のようなフレーズとの出会い方が望ましいですよね。

「このソロの、このフレーズ、格好良いから真似したい!!」

フレーズを耳コピする

フレーズの音づかい/耳コピした曲のコード進行を分析する

分析の結果・・
「これ、リディアンフラットセブンスのフレーズだな!初めて聴いた〜!」
「こういうときに使えるんだ〜!ストックしておこう!」

でもこれって結構ハードだと思いませんか?

「リディアンフラットセブンスのフレーズとはどういうものなのか」を一切知らないのに、耳コピと理論とを照らし合わせて、いきなり上手に分類できるとは思えません。

また、フレーズの存在自体知らなかったのに「どこで使えるフレーズなのか?」を、たった一度のコード進行分析だけで確定できるとは思えません。

存在自体知らないのに、フレーズを分類してストックし、アドリブに用いるなんて、ものすごく分析力が高く、すでにかなりの音楽知識がないと難しいですよね。

現実はそうはいかない

ということは、結局のところ、現実的なフレーズ習得の順番は

まず最初に
「このフレーズがリディアンフラットセブンスフレーズです」
とフレーズ例を教わる

「リディアンフラットセブンスフレーズは、こういう音づかいです」
「リディアンフラットセブンスフレーズは、ここで使えます」
と理論を教わる

自分でフルコーラス、ソロを耳コピしたときに、
耳コピしたソロから、気に入ったフレーズを発見する

そのフレーズを分析する

「あ、このコード進行でこの音づかいってことは!
これリディアンフラットセブンスのフレーズか!」
と、既にフレーズ例を見てきたので、自分で分析できる

「なるほど格好良い!拝借して使ってみよう!」
と実践まで結びつく

これが現実的だと思います。私自身はこういう順番でした。

知らないフレーズは収集できない

自分が気に入ったフレーズを収集したい!

とは言っても、知らないフレーズは収集できないので、

アドリブを始めた最初の段階では、気に食わなくても、具体的なフレーズ例・使える場所を教わって、そこから自分の好きなフレーズを探しに行く

これしかチョイスが無いよな、と思います。

知らない=自分の中では未だ存在しない

ということですから。

フレーズ例を押し付けられたくない気持ちは分かりますが

教則本やフレーズ集などに

このフレーズがリディアンフラットセブンスフレーズです。

と書かれている場合、多くは「このフレーズを使ってください」という意味ではありません。

「このフレーズをとりあえず使って、まずリディアンフラットセブンスフレーズがどんなものか、親しんでください。そこから自分のお気に入りを探しましょう。」

こういう意味で書かれています。

フレーズ例を押し付けられたくない人、これを試すべし

フレーズ例を押し付けられると、微妙な気持ちになるのは分かりますが、

そのフレーズがどんなフレーズなのか、そもそもそういうフレーズがこの世に存在するのだ、ということを知らないと、収集すらできないのが現実だと感じます。

格好良いフレーズに気づくための、フレーズ例なのです。
逆に言えば、1度フレーズ例と理論を知ってしまえば、そこからは自分の「お気に入り」「格好良いから真似したい!」を実現しやすいです。

フレーズ例や理論を知っているのに、自分のお気に入りフレーズを探しに行かない

これは、とても勿体無いですし、当時の私には「努力不足だぞ!」と喝を入れたくなります。

勉強した上で、自分の好きを追求する

これに尽きると思います。

自分の「好き」のセンサーは、自分だけのもの、自分の個性に繋がるからです。

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