私のアドリブコピー事情:譜面におこせるようになった理由

この記事は約3分で読めます。

「音はとれるけど譜面におこせない」という方のヒントになれば、と思い「私のアドリブコピー事情」を書いてみます。

アドリブコピー譜を作るのが趣味

わたしはジャズレジェンドのアドリブコピー譜を作るのが大好きです。
毎日3コーラスずつくらいアドリブコピー譜を書き続けることもあります。

高校生の頃からいままで、たくさんのジャズレジェンドのアドリブコピーをしてきました。フレーズの分析をするのが面白いので、好きなんです。

いまではBebopのアドリブコピーを譜面におこすのに、ワンコーラス20〜40分くらいあればできるようになりました。(ピアノやフルートで音をとって、フリクションペンで数小節ずつ書き進めるスタイルです。アーティキュレーションはそのあとでじっくり付けます。)

レッスンのときは生徒さんから「フレーズ書くのめちゃくちゃ速いですね!」と驚かれることも。

しかしながら、最初からアドリブコピーが楽にできたわけではありません。

市販のアドリブコピー譜が最初の壁を破ってくれた

私は中学生のころ吹奏楽部に入っていたので、3年間かけてそれなりに楽譜が読めるようになりました。でも実は、中学生のときに自分で譜面を書いたことはありませんでした。

高校生になってビッグバンドを始めたときは、吹奏楽とは違うリズムに苦戦し、譜面を読むことすらとても難しく感じた記憶があります。

そのころアドリブレッスンに通い始め、キャノンボールアダレイやチャーリーパーカーのアドリブコピーが宿題に出ました。市販のアドリブコピー譜を使って、そっくりに演奏できるようにする、という宿題でした。
キャノンボールやパーカーのお手本演奏を聴きながらアドリブコピー譜を読むので、
「このフレーズは楽譜にするとこういう譜割りなんだ。このリズムはこうやって読むのか。」というのが視覚的にも身についていきました。

音はとれるけど、譜面におこせない方に必要なこと

音はとれるけど譜面におこせない方の場合、

初めは市販のアドリブコピー譜を使うのがおすすめです。

■口では歌えるけれど、このリズムをどう書いて良いか分からない
■書きたい音が、4拍子の中の何拍目に位置するのかが分からない

という悩みに対して、

市販のアドリブコピー譜を使うことで、視覚的に
「ジャズアドリブに多いリズムパターンの譜面ヅラ」
を覚えられるからです。
レジェンドのアドリブコピー譜には元の演奏音源があるため、コピー譜と音源を比べることができます。つまり「このリズムを書きたいときは、この表記。」という記譜の正解を教えてくれるのです。

市販のコピー譜は間違いもあるので、鵜呑みにはしない

市販のアドリブコピー譜には音の間違いも多いので

「この音はラに聴こえるけど、よく聴くとシ♭だね。この音列は〇〇スケールを使ってるから、シ♭の方が自然だしね。」

耳コピや理論も交えながら先生が訂正してくださったことが、いまも役立っています。

指導していただくうちに
「この音ってラかな?シ♭の可能性もあるぞ・・」
と自分でも注意深く聴くようになり、「ここは〇〇スケールを使うのが一般的だから、やっぱりラだな。」
と理論や耳を頼りに判断できるようになっていきました。

読めるようになれば、書けるようになる

アドリブの読譜に慣れてくると「自分で耳コピして譜面におこしてくる」という宿題も出るようになり、自作のコピー譜をレッスンで先生に直してもらう、、という日々が続きました。

アドリブの譜面を正確に読めるようになれば、自分で書くことも容易になります。
譜割りのパターンはそう多くないので、ひとたび慣れてしまえば譜面におこすことは難しくありません。
音の間違いも「このコード進行なら、普通あのスケールを使うよな・・」と理論的に予測を立てることで、だんだんと減っていきます。

まずは譜面を読むことから始めると、良いのかもしれません。

コメント

タイトルとURLをコピーしました