苦手なキーで音を大胆に外さなくなる練習方法

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この曲のキー、苦手だなあ・・アドリブしにくいなあ。

と感じることありますよね。

意外と、F#メジャーキーよりもBメジャーキーがやりにくい!ということもあったり。

今回は私がいつも行なっている「苦手なキーのアドリブに慣れるための効果的な練習法」をお伝えします。

苦手なキーでは、音を大胆に外してしまうことも・・

苦手なキーでは

■音を大胆に外してしまう
■覚えたフレーズを演奏しようとしても、指がもつれてしまう
■そのキーのフレーズ自体覚えられない

ということが多いと思います。
そのキーに慣れていないため、頭の中がこんがらがっている状態だからです。

上記のような場合、

このキーでは、どの音が安全で外れず、どの音はキーの中にない(使わない)音なのか

を体で覚える必要があります。

安全な音が分かっていると、案外アドリブは楽なものです。

苦手なキーで音を外さなくなる練習方法

苦手なキーで音を外さなくなる練習法は非常にシンプルです。

それは

その曲のキーのメジャーセブンスフレーズ(もしくはメジャーペンタトニックフレーズ)だけを使って演奏すること

です。


【たとえばAメジャーキーの曲が苦手!という場合】

「Aメジャーは、#が3つ付くキーだ」と立ち止まって考えれば分かるものの、アドリブ中は思考が追いつかず、指がもつれてしまいます。体に#3つのキーが染みついていないからです。

そんなとき、この対処法が有効です。

【Aメジャーのキーで音を外さなくなる練習方法】

Aメジャーセブンスフレーズ
■Aメジャーペンタトニックフレーズ
■F#マイナーペンタトニックフレーズ(AメジャーとF#マイナーは、どちらも#が3つのキー。平行調である。)

→これらのフレーズをいくつか集めて、適当な順番で組み合わせて演奏する

この練習は、アカペラ演奏(バッキングなし)でOKです。

上記3種類のフレーズを演奏すると「どれも同じ音列を使っていて、どれも同じ音を避けている」ということに気づきます。

気づいた途端、頭の中が整理されて「そのキーにおいて安全な音・避けるべき音」が明確になります。

引き続きこの練習を行なうと、#3つのキーに自然と指が動くようになり、アドリブで大胆に音を外すことはなくなります。

トニック・メジャーペンタ以外のフレーズを使っても効果はある?

他のフレーズ(ツーファイブなど)を使ってこの練習をしてもいいの?

と思われるかもしれませんが、やはり今回紹介する「キーに慣れるための練習」に対しては、

その曲のキーの
■メジャーセブンス
フレーズ(=トニックフレーズ)
■メジャーペンタトニックフレーズ
■平行調のマイナーペンタ

を使ってください

→上記3種類のフレーズには「余計な音が含まれていない」ため、純粋にそのキーの音使いを学ぶことができます。逆に、ブルーノート以外のテンションや経過音などに邪魔されると、どの音がそのキーに準じているかがブレてしまい、目的であったキーの把握につながらないのです。

この練習には、こんなボーナスも・・

実は曲中に転調がない場合、この3種類のフレーズだけでアドリブをとることも可能であり、

苦手なキーだから手持ちのフレーズがなくて、アドリブが滞ってしまう・・

という場合、さきほど練習した3種類のフレーズに逃げることもできちゃう!という訳なんです。

 

以上、とっても効果があり、私が頻繁に取り入れているお気に入り練習でした。

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