これ以上自分から何もでてこない、ここから先どうすればいい?というお悩みに

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「ここからどう練習すれば、レベルアップできるの?」
「これ以上自分からなにか出てくる気がしない」

というお悩みをよくいただきます。

今回は、その解決法です。

どうなりたいか?強いモチベーションがある人も、ない人も

ここからどう練習すれば、レベルアップできるのか。
そのお悩みはジャズレジェンドの聴き比べを行うことで解決できます。
ただ聴き比べるのではなく「何を演っているのか?」血眼で聴くんです。(基本は楽しく♪)
演奏したい曲が決まったら、その曲を演奏しているレジェンドの録音を聴き比べることが1番重要です。
本来ならば、普段音楽を聴くなかで
「この曲やってみたい!」「この人みたいになりたい!」と強く感じたからこそ、この曲を演る
という流れが自然であり、これくらい確かな動機が無いのなら、その曲を演る意味があまりないようにも思います。

とはいえ、自分の好みと関係なく、バンドで「これ演ろう」となる場合や、セッションのためにどうしても覚えなければいけない曲もありますよね。

また「まだ始めたばかりで、演りたい曲があるのか分からない」という方もいらっしゃると思います。

■演奏してみたい!という強い動機がある
■義務的に演らなければいけない
■まだ始めたばかりで未知の世界・・

いずれの場合も「ジャズレジェンドの録音の聴き比べ」が、今後の上達に大きく関わります。

好きでも嫌いでもない曲が、好きに変わる

「レッスンの宿題で出たから」など義務的な理由から練習する曲であっても、

■エラのバージョン
■リーモーガンのバージョン
■ロリンズのバージョン
■最近の注目若手のバージョン
■ミュージカルのバージョン

・・・と聴き比べているうちに「うわ、この演奏は真似したい!真似せずにはいられない!」というものに出会うはずです。

その瞬間、もう課題曲は他人ごとではなく、自分の演りたい曲に変わり、「こうなりたい!」という強い動機が生まれます。

曲ごとのアイドルを見つけるイメージです

テーマもソロも、引き出しが増える

「この曲をこれ以上どうしていいか分からない」とどん詰まっている場合、自分の中に正解を見つけようとしすぎているかもしれません。

正解はいつもジャズレジェンドの演奏にあるので、いろんなバージョンを聴くことで

■この曲こんなふうにアドリブしても良いのか
■この曲ってバラードでもやるんだ!
■やっぱこのくらいシンプルにやった方がいいかも
■あ、このフレーズ真似したい!コピーしよう!
■なにこれ、どう解釈してんの?とりあえずコピーしてみよう!

と発見の嵐になります。

テーマの演奏法にしても、

同じ楽器をコピーすれば、音色やタッチが参考になったりもしますし、違う楽器・ボーカルをコピーすれば「その歌い回し思いつかなかった!ブルージーでイケてる!もーらい!」となることが多いです。

これは興味ないなあ、も大切

同じ曲のいろんなバージョンを聴き比べていると「これ全然興味でない、寝ちゃいそう」という演奏もきっとあります。人それぞれ好みは違うので、当たり前です。

全てのジャズレジェンドを志す必要は全くありません。

自分の「これ興味ない」を知ることで、「どうなりたい」がより一層明確になりますし、「そういうプレイスタイルもあるのね」を知る良い経験になります。耳の経験値を増やすことが大切です。

どうしても真似したい!を1つ1つ叶える

彼(彼女)のテーマの演奏は格好良すぎる!
このフレーズ、自分もやってみたい!

と思ったら即行動です。

耳コピが苦手・・という方でも、間違っていても良いので、コピーしてみてください。


自分なりに考察することが上達の鍵

部分的にコピーするだけで良いので(フルコーラスでなくてOK)
譜面に起こして、コードと照らし合わせて、自分なりの考察を考えます。
↑の作業、めちゃくちゃ効きます。骨が折れる作業ですが、上達が加速します。
■これはマイナーツーファイブ進行のところで演奏しているから、多分マイナーツーファイブフレーズだ。ストックして、曲に使ってみよう!
■彼(彼女)と同じコード上で演奏してみたらどうなるかな

というように実験している気分で、

とにかく仮説→実験→格好良ければ採用!

を行うことがアドリブへの1番の近道だと思います。


仮説を立てるためには、ある程度「前知識」が必要

仮説を立てるためにはある程度、理論的な知識や、フレーズの前知識がないと難しいと思うので、そのためにレッスンや参考書で勉強するんです。考察が行き詰まったら、自分の先生に考察を見てもらうのも効率が良いです。

これらの作業を通して「どうしても真似したい!」を叶えてゆくことで、フレーズのストックやコードの解釈の引き出しが増え、急激にレベルアップします。

Have To でコピーはしないけど、足りないところは補おう

「やらなきゃ」という義務感でやると、夏休みの宿題みたいで楽しくないので、

「絶対絶対真似したい!」というものから真似する方が良いです。

「難しそう」とか「自分の身の丈に合っていない」という心配は無用です。

けれど、

どうしてもこのコード苦手なんだよな・・

という場所が曲中に出てきたら

ジャズレジェンドの演奏からその部分だけ拾ってきて、頑張って覚える

という作業も時には必要です。

このときばかりは “Have To” なんですけど「絶対上達できるのだから良いじゃないか」と割り切ってやっちゃいましょう。


曲の聴き比べ、単純に楽しいのでオススメです。

わたしがアドリブを始めたころの数年間、これをやらなかったから曲の全体像をつかむ勘が悪かったんだな、と後悔しています。

↓そのお話をこちらの記事で書いています

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