効率よく上達シリーズ、第三弾です。
「練習曲を複数用意する」
「レッスンの宿題を上回る何かを習得する。最悪宿題は出来なくても良い」
この3つが効率よく上達し、モチベーションも保つことができるコツでした。
前回までの効率よくシリーズはこちらです。
今回は「レッスンの宿題を上回る何かを習得する。最悪宿題は出来なくても良い」
についてお話ししていきたいと思います。
宿題を終わらせるためだけに練習していないか?
レッスンも長く受け続けて少し慣れてきたときから、
私には何ヶ月も続くジレンマがありました。
「どうしてもレッスンで出た課題曲がうまく吹けない。
毎日一日中この曲ばかりやっているのに何も前に進めない。」
練習は毎日しているのに、なんだかパッとせず、
そしてレッスンの日はやってきて、宿題の課題曲は当然うまく吹けず、
先生からアドリブの様々な手法についてアドバイスをもらいます。
そのアドバイスを聞いて「いやーそれができないから困ってるんだけどなー。」
と心の中で思っていました。
それがしばらく続いたある日、先生から
次のレッスンまでに疑問を見つけてきなさい。ここまではやったんだけど分からない、
という自分の知識の限界のところまで、やってみなさい。」
というお言葉をいただきました。
なんだか、その言葉を聞いて、あーーー!!!!!と衝撃を受けました。
そうか、今まで疑問すら見つけてなかったから、前に進めなかったんだな、と。
「うまく吹けないなー」
「いやそれができないから困ってるんだけどなー」という疑問はあったものの、
「先生には言われてないやり方だけど、こうやってみたらどうかな?」
「私なりにはこんなのもありかな?」
という試行錯誤や考察を怠っていたことに気付きました。
「言われたことだけ」「レッスンの宿題だけ」をやろうとしていたのです。
先生は私にその曲を吹けるようになってほしかったのではなく、
その曲で試行錯誤するうちに身につく色々なことを覚えてほしかったのだ、と気付きました。
そうやって練習していると、沢山の疑問が沸き起こってきます。
最悪宿題はうまくできなくても、全く着手できなくても、
試行錯誤している間に生まれた疑問を解決する方がよほど自分の成長にプラスになります。
未知のこと→仮説→実証→疑問→教わる→成長する
レッスンを受けていない方にもこのコツは共通して適用することができます。
「レッスンで言われたから」
「教則本に書いてあったから」
「一般的にこれを練習した方が良いと言われているのを聞いたから」
「今度バンドでこの曲をやるから」
という理由で、それに従って練習するのはとても良いことです。
ですが、言われたことだけをやると、なかなか疑問も生まれず、
何が分からないのかが自分で分からないということになりがちです。
成功哲学の本などでよく言われている
というのは、ジャズのアドリブ習得にも非常に役に立ちます。
成長の前には必ず疑問が必要です。
なぜなんだろう?と自分で考えて、
仮説をたて、その仮説が正しいか間違っているか、
を教えてもらうことが、素早い成長につながります。
ジャズが好きだから、吹けるようになりたい。
こう思って練習するとワクワクしてきませんか?
コメント