やり方は人それぞれ、臨機応変に学ぶ

この記事は約2分で読めます。

なにをお話しされるときも必ず、このように前置きしてから伝えてくださった先生に、ずっと憧れ続けています。

ぼくの教えることは絶対ではない、とおっしゃった先生

私が先生に本当に感謝していることは、高校1年生のとき、初めてのレッスンの日から毎レッスン、このように伝えてくださったことです。

「ぼくの教えることは、ぼくが正しいと信じてやってきたことなので、鵜呑みにする必要はありません。試してみた結果、ちょっと違うんじゃないか?と思ったら他の先生にも方法を教わったり、もしくは自分で創意工夫をしてみて正解を見つけていくべきです。

アドリブ演奏には「好み・好き嫌い」の感覚が非常に大切になってくるので、もしぼくが提案した方法があまり好きではなければ、無理に取り入れる必要はありません。

ぼくが思う最善の方法を伝えてゆくつもりではあるけれど、他にも目的地へたどり着く方法は何通りもあります。」

当時はお子ちゃまだったので「なるほど〜」くらいに思ってしまって、そこまで深く考えませんでしたが、ものすごく大切なことだと今では感じます。

与えてもらったものに対して、全て疑ってかかる必要はありませんが、情報を噛み砕いて1度は理解し、本当に取り入れたいのかどうか、自分に聞いてみる必要はあると思います。

ノウハウ・チュートリアルは絶対ではない

このサイトを含め、世の中に溢れる「演奏法」「ノウハウ」「チュートリアル」は絶対ではありません。

私のサイトでは「練習時間があまり取れない社会人の方へ」というコンセプトで「私が今まで色々試してみた結果、オススメできるな、と思う方法」をご紹介しています。

「こうしたら上手くいくかもよ〜!」と言われているような気分で、練習アイディアを楽しんで試していただければ嬉しいです。

練習してみてうまくいかなければ別の方法を試してみたり、演奏していてあまり好きでなければ違う演奏法を取り入れたり、臨機応変に学ぶことが大切だと考えます。

揺るぎない真実もある

とは言え、音楽理論のように数学的に決まっていることであれば「揺るぎない真実」と断定できることもあると思います。

たとえば

Cメジャースケールは「ドレミファソラシド」

というのは絶対に正しいので、「あの音にシャープがつかないとおかしい!」と異論を唱える人はいません。これは、誰がどの地点から見ても「揺るぎない真実」だからです。

しかし、

なにかを演奏できるようになるための方法に「絶対」はあり得ない、ということを念頭に置いて、情報を取り入れることが大切だと感じます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました