なにをお話しされるときも必ず、このように前置きしてから伝えてくださった先生に、ずっと憧れ続けています。
ぼくの教えることは絶対ではない、とおっしゃった先生
私が先生に本当に感謝していることは、高校1年生のとき、初めてのレッスンの日から毎レッスン、このように伝えてくださったことです。
「ぼくの教えることは、ぼくが正しいと信じてやってきたことなので、鵜呑みにする必要はありません。試してみた結果、ちょっと違うんじゃないか?と思ったら他の先生にも方法を教わったり、もしくは自分で創意工夫をしてみて正解を見つけていくべきです。
アドリブ演奏には「好み・好き嫌い」の感覚が非常に大切になってくるので、もしぼくが提案した方法があまり好きではなければ、無理に取り入れる必要はありません。
ぼくが思う最善の方法を伝えてゆくつもりではあるけれど、他にも目的地へたどり着く方法は何通りもあります。」
当時はお子ちゃまだったので「なるほど〜」くらいに思ってしまって、そこまで深く考えませんでしたが、ものすごく大切なことだと今では感じます。
ノウハウ・チュートリアルは絶対ではない
このサイトを含め、世の中に溢れる「演奏法」「ノウハウ」「チュートリアル」は絶対ではありません。
「こうしたら上手くいくかもよ〜!」と言われているような気分で、練習アイディアを楽しんで試していただければ嬉しいです。
練習してみてうまくいかなければ別の方法を試してみたり、演奏していてあまり好きでなければ違う演奏法を取り入れたり、臨機応変に学ぶことが大切だと考えます。
揺るぎない真実もある
とは言え、音楽理論のように数学的に決まっていることであれば「揺るぎない真実」と断定できることもあると思います。
たとえば
というのは絶対に正しいので、「あの音にシャープがつかないとおかしい!」と異論を唱える人はいません。これは、誰がどの地点から見ても「揺るぎない真実」だからです。
しかし、
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