本番用以外の練習ってなにをしている?

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YouTube の方に、このようなご質問をいただきました。

ライブ、YouTube 、レコーディングに向けた練習をしないときは、何を最も練習しますか?
もしスケールやアルペジオなどを練習されている場合、どのような手順で練習しているか具体的に教えてください。

YouTube にいただいたご質問

YouTubeチャンネルにいただいたコメントと、私の回答はこちらです。

本番以外の練習

なんだか日本語だと手癖が多く、ゴチャゴチャ書いてしまうのと、同じ文章でも、英語でしか表現できないニュアンスもあるなあと感じたので、掲載してみました。
(勉強中なので、間違っている文法も多々あると思います。堂々と載せてすみません。)

本題に関係ないのですが、私は「言語」というものに、以前にも増して惹かれています。
だってジャズのアドリブと、言語の習得って、めちゃくちゃ似てると思うんです。

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では、恐縮ながらご質問に回答させていただきます。

本番用以外の練習ってなにをしている?

演奏を人に公開するかどうかに関わらず、「より良い音作り・新しいアドリブのアプローチ・好きになったソロの耳コピ・素敵なテーマの歌い方・素晴らしいアーティキュレーションや音色」など、常に自分にとって新しいことを学ぶように意識しています。

なので正直「どれをどんな手順で」という具体的な私のルーティンが、そのまま他の人の参考になるとは思えません。

自分にとって今この瞬間、どんなことが新鮮で、なにが大切で、なにに憧れていて、どこを目指しているのか、なにを習得したいのか?

そういうことは、一人一人違いますし、また、刻一刻と時間を経て変化します。
そのときの状況や自分のレベル、いまなにを好んで聴いているか/演奏しているか、によっても異なるはずです。

私の練習内容も、毎日刻一刻と変化しています。
練習内容が全く変化していないとしたら、それは結果の出ない方法を繰り返しているということだと思うんです。

目的もなく、できることを練習するな

と教わってきて、それがとても重要なことだと感じるので、日々意識しています。

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私の場合は・・

私は普段、次のような練習をしています。
詳細は日々変化するので、大まかにご紹介します。

♪基礎練習

フルートの音色やコントロールを良くするために基礎練習を行います。

そのときに改善したいことを集中してトレーニングするようにしていますが、練習するときは、必ずお手本演奏を探して聴くようにしています。

音色に関しても、具体的な目標を持たなければ、練習の意味がないからです。
最近、私はフルートのクラシックの人をお手本にしています。

自分が何を改善したいか、によって、基礎練のメニューを決めるべきだと思います。

自分の演奏において、改善したいことを考える

改善法を見つける・または改善法を教えてもらう

上手くいくように試しながら練習する
(絶対改善するぞ!という強い気持ちが、自らの創意工夫を産んでくれます。
奏法に関して改善したいことがあるときは、曲中で改善を試みるより、まずは基礎練習中にそれを意識しています。その方が「簡単、So much easier 」だからです。

 

♪さまざまな音源を聴いて、気に入った演奏の中から、自分には無い要素を耳コピ

沢山の音源を聴く中で

■このアプローチを習得したい!
■こんなアーティキュレーションで演奏したい!
■こんな音色でテーマを演奏したい!
■このフレーズ欲しい!

といった「これだ!」と思う要素を、耳コピして、自分でも演奏します。

また、自分にとって新鮮なアプローチについては、必ず考察します。
考察して方法さえ分かれば、コード進行が違う別の曲にも取り入れられるからです。

全ての練習は「心から欲しいと感じた要素を、自分の演奏に取り入れる」のが目的です。
義務感で練習しても、あまり習得に結びつかないと思います。

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♪耳コピした新しい要素を、実際の曲に取り入れる練習

公開する・しない、に関わらず、必ず「演奏する曲」を決めます。

実際の曲を想定して練習しないと、新しいアドリブ法は身につきにくいからです。

■仕入れたばかりの新しい要素を、その曲に取り入れる練習
■自分がすでに持っているアドリブ法を、この曲でも演奏できるか、一通り試す

この2つの練習を、決めた曲で実行します。

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結局のところ、常にゴールを設けて練習している

曲を仕上げる、というところにゴールがないと、そもそも練習する意味がない気がするので、常にゴールを設定して練習しています。

音楽って、

自分もこの曲を、あんな風に演奏してみたい!

というワクワクが原動力だと思うんです。

本番がなくたって、誰に聴かせるわけでもなくたって、憧れの曲を演奏したいから、そのために練習する
この曲をこんなふうに演奏したいから、こういう練習をする

それに加えて、

どの曲を演奏するときも、クオリティ高く演奏できる自分でありたい!
だってその方が、それぞれの曲を、より美しく表現できるから!

というところに、練習する「意味」があると考えます。

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