Country(Keith Jarrett)を演奏するときに考えていたこと

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今年から新しく始めたチャンネルで、キースジャレットの Country を演奏しました。

大学生のときに初めて聴いてから、大好きな曲です。

「静と動」を同時に感じる曲

メロディはバラードのようでいて、コード進行はビバップらしさも凄くある。

だけど、実はテンポが速くて、移り変わりの激しい曲。

「静と動」を強く感じる曲だな、と思いました。

メロディや雰囲気は「静」なんだけれど、それをぐっと下から支えるコード進行は「動」。

リズムの選び方が難しいけど、楽しい部分でした

他のジャズスタンダード曲とかなり違うな、と感じたのが、リズムです。
アドリブをするときに、リズムの掴み所が難しかったです。

Keith Jarrett のオリジナルの音源で、ベースとピアノ、それぞれのソロを聴いていると、

■アドリブのリズムは意外と普通に8分音符主体で、シンプルに演奏している
■使っているフレーズの種類(使っている音階)も、コード進行に忠実で、ストレートな音選びが多い

奇をてらうような曲ではなく、美しく演奏すべき曲なので、当然と言えば当然ですが、「そっかあ、なるほど・・。」と腑に落ちました。

「モダンな曲調だけど、演奏内容はクラシカルに。」そんなイメージを持ちました。

アドリブ中、考えていたこと

そこで私も、

1小節ずつ、ゆったりとコードが動いている部分は

■ストレートな音選びで、あまりオルタード・テンションなど使いすぎないように
■綺麗なコード進行を、濁らせないように
■リズムも8分音符主体で、誠実に、イキらないように

2拍ずつコードが動き、推進力を持つドミナント進行の部分は

■アドリブ自体にも推進力を出すために、3連符や16分音符など、スピード感のあるリズムを選ぶ
■コンディミやHmp5↓(ハーモニックマイナーパーフェクト5thビロウ)などで、ドミナントの前に推進する感じを出す

と、心がけて演奏してみました。

アドリブにも、曲で表現されているような「静」と「動」が出せるといいな、と、おこがましくも思ったのです。

まっすぐ忠実に、でも引っ掛かりも作りたい

コード進行・メロディ共に綺麗な曲すぎるので、ぼーっとしていると、とりとめのないソロになりそうでヒヤヒヤしました。

反対に、少しでも工夫しようとすると、こねくり回してぶち壊しそうでもあり・・。

難しいところでしたが、こうして緩急をつけることを考えてソロをとると、楽しかったです。

あまり濁らせたくないけど、自分の好きな音づかいを、遊べるところには入れたい!

という気持ちで演奏しました。

逆に言えば、普段はビバップのコード進行に頼りすぎて、こういうことをないがしろにしていたな、と勉強になりました。

もっともっとこの曲を掘り下げて演奏してゆきたいな、と思います。
Country、演奏すればするほど楽しい曲ですね。

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