アドリブの練習をする際に、
・フレーズは少数精鋭にしぼって、条件反射でフレーズを出すことに専念する
ということをお勧めしています。
フレーズの量はそんなに要らない
・ツーファイブのフレーズは、各Key1つ違うフレーズ×よく出るKeyのみ
・メロディックマイナーフレーズは、2〜3つくらいをよくでるKeyのみ
まずこの3種類を持っていれば、組み合わせ次第で、
何コーラスでもさまざまなバリエーションを演奏することができます。
Gm7 C7、というコード進行に対して、ツーファイブフレーズは1つで良いんです。
他の記事に載せているため、こちらでは割愛しますが、
ペンタトニックやメロディックマイナーのフレーズは
様々なところで使い回しが効きますので、
持ち合わせていれば充分です。
トップス、ボトムス、靴、下着、をまずは一通り、一着ずつ揃えることが先決です。
(うまいこと言ってみました!)
奇抜なフレーズはいらない
では、少数精鋭で持っておきたいフレーズは、どんなフレーズでしょうか。
コーディネイトを揃えるときに、
いきなりヒョウ柄のシャツを買っても持て余してしまうように、
は最初は要りません。
まずは
ということを優先するべきです。
アウトを学ぶには、まずインサイドから、というのはよく言われていますが、
本当にその通りだな、と今になって思います。
学生時代は、
早くみんなより頭ひとつ出たソロを演奏しなくちゃ!!と
焦っていたので、
コード進行に沿っている美しいフレーズ、よりも、
完全にアウトしているフレーズや、
難しく聞こえるフレーズ
をコピーして使おうとしていました。
しかし、それらのフレーズは自分のソロではどうやってもうまく使えませんでした。
アウトしているフレーズは、
そのコードらしいフレーズに戻ってくるからぐっとくる
のであって、単発で使えば、ただ音を外している人になってしまうからです。
そのコードらしいフレーズ、というのを一通りだけ習得したあとであれば、
アウトしたフレーズを使ったあとの音の処理も自分で把握していますから、
奇抜なフレーズも使いこなせるようになります。
ヒョウ柄のシャツを着ていても、ちゃんとオシャレに見えるんです。
焦らず、まずは冒頭で記述したコーディネイトを、「一通りだけ」揃えましょう。
その一通りさえ習得していれば、アウトを習得するのも簡単です。
そのコードらしいフレーズとは?
「そのコードらしいフレーズ」「インサイドが分からない」から
困っているんじゃないですか、と仰る方もいらっしゃると思います。
そのコードらしいフレーズ、というのはとてもシンプルで、
Gm7 | C7という「メジャーのツーファイブ」のコード進行であれば、
Gm7 C7が本来解決するはずの「F△7」を思い浮かべ、
「そのコードらしいインサイドなフレーズ」です。
Am7b5 | D7という「マイナーのツーファイブ」のコード進行であれば、
Am7b5 D7が本来解決するはずの「Gm」を思い浮かべ、
「そのコードらしいインサイドなフレーズ」です。
理論も最初は必要ありません
理論は苦手で・・・という方は、
「メジャーツーファイブ」
「マイナーツーファイブ」
「トニック」
は本来どんな響きがすれば正解なのか、というのを「感覚的に」覚えるために、
というのがお勧めです。
フレーズ集には、奇抜なフレーズは載っていません。
そのコードらしいフレーズが載っている場合がほとんどだと思います。
フレーズ集を演奏するときには、
コードと照らし合わせながら、
マイナーツーファイブであれば、ハーモニックマイナースケールな感じ
をなんとなーく感じながら演奏することが大切です。
難しいことができるから偉いわけじゃない
難しいことは、あとからいくらでも身につけることができますし、
難しいことを演奏したから偉い、というわけでもありません。
生徒さんが以前、
好きなことを演奏すれば良いんだって思ったら楽になって・・」
とおっしゃっていましたが、
私もそのときちょうど、そういったことを考えていた最中だったので、
本当にそうだなあ、と心にしみました。
全部のテクニックができるようになる必要はないですし、
もし仮にできるようになっても、面白くないと思います。
世間的にすごい、と言われていることを、無理してできるように努力しても、
楽しくはないんだよなあ、と最近考えています。
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