コンディミを用いたアドリブ例/脳内から取り出しやすくすることについて

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解決するツーファイブ進行上で演奏できるコンディミ・スケール。

そのアドリブ演奏例をご紹介します。

コンディミ・スケール A-018
コンディミ・スケールコンディミ・スケール(コンビネーション・オブ・ディミニッシュ・スケール)について、アドリブに直結する内容をお話します。「コンディミ・スケールは、どんなコード進行でサウンドするのか」をア

コンディミ・スケール・パターン

コンディミ・スケールは

■次のコードに解決するツーファイブ進行上
■次のコードに解決するセブンス・コード上

で演奏できます。

コンディミ・スケールは規則的なスケールですので、
そのスケールからできる「規則的なパターン」を演奏すると効果的です。

逆に言えば、規則的ではないパターンを演奏すると、
コンディミ・スケールを演奏する意義が薄れてしまいます。

※しかしながら、もちろんスケール・パターンを用いる以外の活用法もあるので、後述します。

コンディミ・スケール・パターン アドリブ演奏例

この動画のアドリブ演奏では、

(1〜2小節目)
Em7♭5 | A7 のマイナーツーファイブ進行が解決するとき、マイナーツーファイブ進行2小節に渡り、A7 コンディミ・スケール・パターンを演奏しています。
Em7♭5 | A7 の2小節間が、規則的なパターンになっているのがお分かり頂けると思います。
これは A7 コンディミ・スケールの音を、規則的に並べたものです。
スケールと照らし合わせてみると、どんな規則性があるかが分かり、面白いです。

規則的なパターンを演奏すると、コンディミ・スケールの異質なサウンドが際立って、気持ちが良いです。パターンをいくつか練習しておいて、解決するツーファイブ進行/解決するセブンス・コード上で是非演奏してみてください。

なお、A7コンディミ=C7コンディミ=E♭コンディミ=F♯コンディミなので、1つ覚えると4回美味しいですよー!(詳細はこちら)

コンディミ・スケール・パターン、他にも色々

コンディミ・スケール・パターンには、様々なパターンが存在します。

様々なパターンは、↓の動画でご紹介しています。

コンディミ・スケールをアドリブに組み込む練習法 C-019
ジャズアドリブの仕方 ウェブセミナー C-019 コンディミスケールをアドリブに組み込む練習法 です。この解説動画では、コンディミ・スケールを用いてアドリブできるようになるまでの「 5つのステップ 」をご紹介しています。G7コンディミ・スケ...

【ジャズアドリブセミナー連動】Blue Bossa のコード進行を用いたコンディミ練習 - nanako-jazz - BOOTH
Blue Bossa のコード進行を用いたコンディミ・スケール・パターン練習 の演奏をコピーした譜面です。 動画内で、メロディ部分は一切演奏しておりません。 この商品には、練習法の説明は記載しておりません。 ▼こちらの YouTube 演奏...

クラシックの曲にもコンディミ・スケールはよく用いられているので、コンディミに対し、クラシカルな雰囲気を感じる方も多いと思います。

補足

私は普段、スケールからフレーズを自作することをオススメしていません。
ただのデタラメを演奏することになるからです。
ジャズレジェンドの話してきた言語=フレーズを覚えて、活用することをオススメしています。

ですが、コンディミ・スケールに関しては「スケール・パターン」を覚えて演奏することをオススメしています。もちろんジャズレジェンドがどのようにコンディミ・スケール・パターンを演奏しているのか、実際に聴くことが、最も良い体得になると思います。

フレーズとしてのコンディミ・スケール 活用法

コンディミ・スケールはスケール・パターンとして用いると効果的、と前述しましたが、フレーズらしく用いる方法もあります。

フレーズとして活用してもまた、美味しいんです。

この動画のアドリブ演奏では、

(6小節目)Gm7 | C7 のメジャー・ツーファイブ進行が解決するとき、C7上で「C7 コンディミ・スケールの音使いで構成されたフレーズ」を演奏しています。

ただしこれは、

C7 のドミナントセブンス・フレーズ

と呼ぶこともできますし、

C7 におけるオルタード・テンション=♭9th, ♯9th を用いたフレーズ

と呼ぶこともできます。

コンディミ・スケールというのはそもそも、オルタード・テンションとナチュラル・テンションが共存したスケールですので、上記のように様々な呼び方ができることは当然と言えます。

なので、このようなフレーズを聴いた時「コンディミ感のあるドミナントセブンス・フレーズだね」なんて談義をすることもあります。

脳内から取り出しやすい名前で呼ぶ

呼び方なんてものは、実はなんでもありなんです。

脳内から「いま欲しいフレーズを、欲しいときに取り出せるように」分かりやすく整理しておくことが重要なんです。

先ほどのフレーズを「コンディミのフレーズ」として覚えたって良いですし「ドミナントセブンス・フレーズ」として覚えたって良い。「オルタード・テンションを含むフレーズ」として覚えたって良いのです。

■上記のようなコンディミ・フレーズ
■ドミナントセブンス・フレーズ
■オルタード・テンション
これらは全て「解決するセブンス・コード上でのみ演奏できる」フレーズなので、アドリブをする際の用法は同じです。従って「どう分類するか」も自由です。
※最初にご紹介しましたコンディミ・スケール・パターンの場合は、明らかに「コンディミ」の「スケール・パターン」なので、ドミナントセブンス・フレーズとは呼びません。

演奏したときにどんなサウンドがするのか分かってさえいれば、頭の中での呼び方は自分が1番しっくりくるものを選べばOKなんです。好きなフレーズをコピーしたら、どこで演奏できるフレーズなのか考えて、あとは脳内から取り出しやすいようにラベルをつける、これがオススメです。

マイナー・ツーファイブ進行をコンディミ・スケールで演奏する方法 B-013
ジャズアドリブの仕方 ウェブセミナー シリーズ マイナー・ツーファイブ進行をコンディミ・スケールで演奏する方法 についての解説動画です。マイナー・ツーファイブ進行にはコンディミのサウンドがぴったりなので、違和感なく、格好良くサウンドします。

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