Love is here to stay には、少し演奏しにくいコード進行が出てきます。
1小節目・5小節目の G7 です。
少しアドリブしにくそうだな・・と思いませんか?
おさえておきたい重要コード Ⅱ7
実はこのコードは、ジャズスタンダード曲によく出てくるⅡ7というコードです。
曲のキーから数えて2度なので、Ⅱ7 です。
Ⅱ7はメジャー・キーのジャズスタンダード曲に多く登場しますが、
次のコードに解決しない場合が多く、演奏しにくい印象を受けます。
I’ll close my eyes Aセクションとか There will never be another you Aセクションとか。

解決しないセブンス・コード/Ⅱ7でのアドリブ法
Ⅱ7での、オーソドックスなアドリブ法が3パターン挙げられます。
リディアン・フラットセブンス・フレーズ
1つ目はリディアン・フラットセブンス・フレーズを演奏する方法です。
Ⅱ7に対して、最もサウンドしやすいフレーズです。
なぜⅡ7にはリディアン・フラットセブンス・フレーズがオススメなのかというと・・
リディアン・フラットセブンス・フレーズに含まれる♯11thの音が、Ⅱ7や解決しないセブンス・コード上で綺麗にサウンドするからです。
G7に対して、♯11thの音はC♯の音です。
アボイド・ノートの4度の音を綺麗に避けてくれるのも、リディアン・フラットセブンス・フレーズの良いところです。
Gリディアン・フラットセブンス・フレーズとは、このスケールの音づかいで構成されたフレーズのこと。
Gリディアン・フラットセブンス・スケール=Dメロディック・マイナー・スケール
↓つまり・・
Gリディアン・フラットセブンス・フレーズ=Dマイナートニック・フレーズと考えると、アドリブしやすい。



マイナー1小節のフレーズ(ドリアン・フレーズ)
こちらの記事でご紹介しました、マイナー1小節のフレーズが、解決しないセブンス・コードにはぴったりです。
なぜ G7 に対して Dm7 のマイナー1小節のフレーズなのかというと・・
Dm7 と G7 はツーファイブのペアです。
解決しないセブンス・コードである G7 では、Gミクソリディアン・スケールからできたフレーズを演奏できます。
しかし「Gミクソリディアン・スケールからできたフレーズ」と言われてもアドリブしにくいので、
Gミクソリディアン・スケール
=Dドリアン・スケール
=Dm7 のマイナー1小節のフレーズ
=Dm7 | G7 のツーファイブ・フレーズの1小節目
と考えると、簡単にフレーズが手に入り、アドリブしやすいです。
Dm7 のマイナー1小節のフレーズ(ドリアン・フレーズ)になります。
Gミクソリディアン・スケール=Dドリアン・スケール=Cメジャー・スケール



ツーファイブ・フレーズ ただしⅡ7が解決する場合に限る!
G7 を Gm7 に見立てて、Gm7 C7 のツーファイブ・フレーズを演奏できます。
この方法は、G7 が C7 に解決すると解釈した演奏法です。
短いスパンでⅡ7 |Ⅱm7 Ⅴ7 と繋がる場合のみ、有効な方法だと思います。
キーは違いますが、But Not For Me でも同じコード進行が出てくるので、是非お試しください。
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