ジョーヘンの「Four」でリディアンフラットセブンスを体感

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リディアンフラット7thスケール(=Lyd♭7thスケール)、気になっている方が多い印象です。

いろんなバージョンの「Four」を聴いていたら、ジョーヘンダーソンが「まさにリディアンフラット7thスケール!」なサウンドを演奏していたので紹介させていただきます。

↓リディアンフラット7thスケールの解説記事

リディアンフラット7thスケール(Lyd♭7thスケール)は頻繁に演奏されている

リディアンフラット7thスケールは

■解決しないツーファイブ進行
■解決しない7thコード
■Ⅱ7

というコード進行でよく演奏されています。

よって、わりとどんな曲のアドリブをコピーしても入っていることの多いフレーズです。

今回はたまたま「Four」を聴いていたときに「最高ー!」と思うフレージングを見つけたので、記事にしてみました。

コピー演奏や耳コピをしたら「リディアンフラット7thのフレーズはあるかなあ?」と探してみると面白いと思います。そのフレーズはつまり、メロディックマイナースケールでもあるので(キーは変わるけれど)マイナートニックフレーズとしても使い回すことができてお得だからです。

ジョーヘンの”Four”より「リディアンフラット7thスケール・フレーズ」

ここからは、C楽器用、E♭楽器用、B♭楽器用の譜面に分かれています。
演奏される楽器の譜面をご覧ください。

C楽器用 コード譜(Aセクションのみ)と解説

Four-C

ジョーヘンは7〜8小節目で「リディアンフラット7thスケールからできるフレーズ」を演奏しています。始まる音は違いますが、それはメロディックマイナースケールとも言えます。
※7〜8小節目のA♭m7 D♭7は「サブドミナントマイナーのファンクション」を持つので、あえてツーファイブ進行のアナライズにはしていません。でも演奏するときは、オルタードテンションのないツーファイブフレーズなら演奏できます!
C楽器用 演奏しているリディアンフラット7thフレーズ 譜面
※あえて調号なしで書きました!演奏される際はご注意ください
【 1コーラス目の1回目のAセクション – 7〜8小節目のA♭m7 D♭7 】
ジョーヘンC
【 1コーラス目の2回目のAセクション – 7〜8小節目のA♭m7 D♭7 】
ジョーヘンC
ドリアン・ミクソリディアンとは異なる「Gの音」「リディアンフラット7thなサウンド」なんです。
※正確には「F#」の音は「リディアンフラット7th」には含まれませんが、前半1小節は「A♭ドリアン」、後半2小節目は「D♭ミクソリディアン」という解釈ができます。

【上記のフレーズは、このスケール↓が元になっています】
Abメロディックマイナー


E♭楽器用 コード譜(Aセクションのみ)と解説

Four-Eb

ジョーヘンは7〜8小節目で「リディアンフラット7thスケールからできるフレーズ」を演奏しています。始まる音は違いますが、それはメロディックマイナースケールとも言えます。
※7〜8小節目のFm7 B♭7は「サブドミナントマイナーのファンクション」を持つので、あえてツーファイブ進行のアナライズにはしていません。でも演奏するときは、オルタードテンションのないツーファイブフレーズなら演奏できます!
E♭楽器用 演奏しているリディアンフラット7thフレーズ 譜面
※あえて調号なしで書きました!演奏される際はご注意ください
【 1コーラス目の1回目のAセクション – 7〜8小節目のFm7 B♭7 】
ジョーヘンEb
【 1コーラス目の2回目のAセクション – 7〜8小節目のFm7 B♭7 】
ジョーヘンEb
ドリアン・ミクソリディアンとは異なる「Eの音」「リディアンフラット7thなサウンド」なんです。
※正確には「E♭の音」は「リディアンフラット7th」には含まれませんが、前半1小節は「 Fドリアン」、後半2小節目は「B♭ミクソリディアン」という解釈ができます。

上記のフレーズは、このスケール↓が元になっています。
Gメロディックマイナー


B♭楽器用 コード譜(Aセクションのみ)と解説

Four-Bb

ジョーヘンは7〜8小節目で「リディアンフラット7thスケールからできるフレーズ」を演奏しています。始まる音は違いますが、それはメロディックマイナースケールとも言えます。
※7〜8小節目のB♭m7 E♭7は「サブドミナントマイナーのファンクション」を持つので、あえてツーファイブ進行のアナライズにはしていません。でも演奏するときは、オルタードテンションのないツーファイブフレーズなら演奏できます!
B♭楽器用 演奏しているリディアンフラット7thフレーズ 譜面
※あえて調号なしで書きました!演奏される際はご注意ください
【 1コーラス目の1回目のAセクション – 7〜8小節目のB♭m7 E♭7 】
ジョーヘンBb
【 1コーラス目の2回目のAセクション – 7〜8小節目のB♭m7 E♭7 】
ジョーヘンBb
ドリアン・ミクソリディアンとは異なる「Aの音」「リディアンフラット7thなサウンド」なんです。
※正確には「A♭」の音は「リディアンフラット7th」には含まれませんが、前半1小節は「B♭ドリアン」、後半2小節目は「E♭ミクソリディアン」という解釈ができます。

上記のフレーズは、このスケール↓が元になっています。
Bbメロディックマイナー

参考音源

このアルバムのFourで上記のフレーズを聴くことができます。

こちらをクリックすると新規タブで開きます。(アマゾンミュージック)
実際の演奏を聴いてみると「リディアンフラット7thはこんな感じにサウンドするんだ、ふーん!」と思えるかもしれません。といってもドリアン・ミクソリディアンと一音しか違わないのですが。

リディアンフラット7thのフレーズとしても使えるフレーズ集

私が制作・販売しているフレーズ集には「マイナートニックのフレーズ」も載っています。

マイナートニックフレーズの多くはメロディックマイナースケールからできているので、「リディアンフラット7thスケールのフレーズ」としても使いまわすことができます。

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