私がジャズの勉強を始めた頃、
「曲のキーを調べることを軽視していた」のがとても勿体なかったと感じます。
なぜなら曲のキーを調べるようにしてから圧倒的にアドリブしやすくなったからです。
曲のキーを調べることは、かなり重要な事項なので教則本にも含めています。
なぜ曲のキーを把握することが重要なのか
どうして曲のキーを把握することが、アドリブのしやすさ・完成度に繋がるのか
実際のアドリブ実践音源を用いて、解説動画で詳しくお話ししました。
フル動画を無料でご覧いただけます。
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↓↓↓それでは、今回の解説動画を要約して書いてゆきます。
曲のキーを把握していると、良いコト
セッションでバンドに演奏したいキーを伝える以外にも、
「曲のキーを把握すること」の重要性は大きいです。
どこが1度なのか分かる
曲のキーを把握していると
マイナー・キーの曲の場合、どこに Ⅰm があるのか
が分かるので、そこからツーファイブ進行やドミナント進行を追うことで、
横の繋がりを把握できる/曲の構成を把握しやすい/フレーズを選びやすい
というメリットが得られます。
マイナー・キーらしいフレーズを選ぶことができる
「この曲はマイナー・キーだ」と把握していれば、
マイナー・コードが出てきたときに
「マイナー・キーの曲に出てくるマイナー・コード」らしいフレーズ
を数ある選択肢から的確に選ぶことができます。
このコード、なんなんだろう・・が無くなる
Night In Tunisia に出てくる
E♭7 | Dm というような分かりにくいコード進行に出会っても
Dm が Ⅰm だと分かっていれば、
E♭7 は Dm に半音進行で解決するセブンス・コード
だと気づくことができ、それに応じたフレーズを選べるようになります。
曲のキーに関係ないコード、が見えてくる
曲のキーを把握していると
ダイアトニック・コード(主要和音=曲のキーのインサイドのコード)
がどこにあるのか分かるので、
それ以外のコード=曲のキーに関係のなさそうなコード
にも気づくことができます。
曲のキーに関係なさそうなコードは、大抵の場合
などのコードであり、転調ではないのですが、
アドリブをするときには「転調」と捉え、
Key of The Moment = その場その場のキーに忠実にフレーズを選ぶこととなります。
逆にダイアトニック・コードが続くときには、
そこを曲のキーに合わせたペンタトニック・フレーズ1発で演奏することもでき、
手数が圧倒的に増えます。
臨時記号が見えてくる
譜面を作るときも、譜面の最初にキーに合わせた調号を書いておくと、臨時記号が少なくすみます。耳コピの譜面を書くときも、必ず最初に調号を書いた方が良いです。
臨時記号があることで、曲のキーに関係のない音が見えやすくなります。
その曲に対して、どんなサウンドのフレーズなのか、といった意味合いが見えてくるんです。

アドリブのしやすさ・内容が向上する
横の繋がりを持たない独立したコードの集まりとなってしまい、
コード進行を覚えることも、曲の構成を把握することも、困難になってしまいます。
どこにどんなサウンドがあったか、仲間はずれのコードはあったのか
転調していない範囲はどこだったか、など見つけるのも大変です。
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