本番の舞台や、人と合わせる(バンド練・セッション)と
うまくアドリブできない・・
というお悩みを持つ方は多いようです。
今回は、私なりの対処法をいくつか書いていきたいと思います。
本番のアドリブ失敗原因1
原因のひとつに、「ピッチ」「チューニング」があると思います。
いやいや、普段から気をつけているから自分は大丈夫なはず、と思っていても、
バンドのピッチと自分のピッチが若干違っていたり
ほんの少しのピッチのズレでも、8分音符を演奏したときに、
自分の音が自分で聞き取りずらくなってしまい、
それに焦ってソロがぐちゃぐちゃになってしまう、ということがあります。
というのは、iRealProのようなバッキングトラックに合わせていても起こることです。
「あれ、なんか今日は音の調子が悪いかも・・」と思ったら、
まずは元のチューニングをしっかり合わせることで、
音の調子が戻ることもあります。
自分で出したいピッチと、楽器のチューニングにズレがあるだけでも、
演奏していて違和感を感じ、音が出しにくくなってしまいます。
普段から、
正しいピッチで演奏し続けられるように、「意識をする」
ということが大切です。
意識するだけ、でも本当に違うんです。
こちらの記事で「意識」について記事を書いています。
本番のアドリブ失敗原因2
これはかなり多いと思いますが、
練習していたテンポと違う
というのも、「練習ではできていたのに・・」となりやすい原因です。
普段から色々なテンポで練習する、というのが解決策として考えられますが、
1曲を色々なテンポで練習するって、
なかなかハードルが高いというか、ストイックですよね。
同じ曲でそのような練習を行うのはちょっとストイックすぎて面倒です・・
という場合は、普段の練習で
・バラード テンポ60くらい
・演奏しやすいミディアムスウィングくらいの歌もの テンポ120〜150くらい
と異なるテンポの曲を1曲ずつ選び、
1度の練習で必ず一周するように演奏することをお勧めします。
どんな曲を練習していけば良いか、という目安をこちらの記事で書いています。
色々なテンポの曲を練習するとき、
「アドリブの内容の向上=フレーズを増やす」ということは置いておいて、
ということを1番重視して練習してください。
かなり効果が出やすい練習法です。
本番のアドリブ失敗原因3
普段カラオケ音源を使って練習していると、起こりやすいのがこれです。
普段の個人練習は誰かに聴かれているわけではないので、
バッキングに合わせて演奏していて、ちょっとミスしても、
適当にごまかして、すぐに次のフレーズから立ち直ることができます。
ですが、
本番では、自分の脳内で「大失敗!」という風にとらえられ、
頭が真っ白になってしまい、次のフレーズから立ち直ることが難しくなってしまいます。
そこで、バッキングは使わずにアドリブを演奏してみて、
■演奏しにくいフレーズ
■1パターンしかフレーズが出てこない箇所
を見つけます。
上記の3パターンに当てはまる箇所は、
を何パターンか用意し、安心感を持たせられるまで練習するのがお勧めです。
回避できる方法をいくつか練習しておくことで、
苦手だった曲を逆に得意に思ったりするメリットもあります♪
本番のアドリブ失敗原因4
セッションなんかだと、特に多い原因はこれだと思います。
練習では「簡単な曲」「得意な曲」から演奏し始めることが多いかもしれません。
そこで指や頭の回転のウォーミングアップができると思いますが、
実際のセッションでは、
「じゃあ次は〇〇を演奏しましょう!」
と自分では思ってもみなかった順番で曲をコールされます。
自分にとって苦手な曲を最初に演奏しなくてはいけないかもしれませんので、
■苦手な曲から練習する
■苦手なKeyの曲から練習する
ということをオススメします。
そのときオススメの練習法は次の項です。
本番で動揺しにくくなる!おすすめの練習方法
本番やセッションが始まったら、
頭の中で冷静に色々思い出している時間は、実際ありません。
それでパニックになってしまうことも多いと思います。
そこで、普段から、
「この曲やりましょう!」といきなり言われる想定をしながら練習しましょう♪
例えばこのように、一枚一枚のメモ用紙に曲のタイトルを書きます。
自分が演奏したいと思う曲の数だけこのメモを書き、
そしてシャッフルします(トランプのような感じで)。
1枚ずつめくり、さて、その曲の
■コード進行は覚えているか?曲のkeyは思い出せるか?
■アドリブは、詰まってしまうところ・フレーズが薄いところはないか?
■エンディングやイントロや、決まったキメなどを覚えているか?
ということをチェックします。
箇条書きで一枚の曲に覚えたい曲をリストにしても良いのですが、
それよりも、
本番に近い状態で練習することができます。
アドリブで緊張しない・落ち込まないコツ
これだけ用意周到に練習していても、
やはり、人と合わせて演奏する、というのはナーバスになります。
でも、必要以上に緊張しない・落ち込まないコツは、
だと思います。
すごいことが起きてる!!!と思うと、興奮してしまいますから、
あまり肩肘はらず、「練習したことしか演奏出来ないのは確かだ」と開き直ると、
リラックスして演奏できます。
認めてもらおう、と思わず、頑張ったことを自分が分かっていればいいんです。
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