書き譜とアドリブの違い

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私は、アドリブの練習では「必ずストックしたフレーズを使う」ということを
オススメしているのですが、
この方法で練習していると、以下のような疑問にぶつかることが多いです。

「使うフレーズを決めてしまうと、
書き譜みたいになってしまって、アドリブという感じではなくなるんです」

私も何年間か、これってどうしたものか、と悩んでいたことでした。

なぜ書き譜のように感じてしまうのか

なぜ「これでは書き譜とやっていることが変わらないじゃないか・・」
感じてしまうのか、という理由を考えてみました。

それは

「これを演奏したら次はこれ」
「最後の段はこれ」
「アドリブの頭のフレーズはこれ」

という風に

コードネームに関係なく、
演奏するフレーズを「順番」で覚えてしまっている

からだと思います。

フレーズを、ただの順番、で覚えるのではなく、
「コードネームと結びつけて」演奏することが非常に大切です。

例えば・・

Cm7 | F7 | Bb△7というコード進行を見たときに、
「条件反射で出てくる」フレーズを増やしていく、のが解決法です。

Cm7 | F7 | Bb△7というコード進行に対して、

ツーファイブワンのフレーズを何種類も増やすことで、
アドリブの選択肢はたしかに増えるのですが、、

それは精神的に結構大変です。

実は、フレーズの増やし方にはもっと効率の良いコツがあるんです。

アドリブとは選択肢を増やすこと

Cm7 | F7 | Bb△7というコード進行に対して、
「ツーファイブワンのフレーズ」は1つだけで良いと思います。
(慣れてきましたら、もちろん、ツーファイブフレーズも増やした方が良いですよ!)

どの曲を演奏していても、

Cm7 | F7 | Bb△7というコード進行が出てきたら、
必ずそのフレーズ(毎回同じもの)を演奏する

と決めてしまいます。

そうすることで頭もスッキリしますし、自分のやっていることに一貫性が出てきます。

フレーズを増やすのであれば、ツーファイブのフレーズではなく、
他のバリエーションを増やしてみましょう。

Cm7 | F7 | Bb△7というコード進行に対して、
次はプランA、次はプランB、、という風に毎回フレーズのジャンルを変えていきます。

plan-chords

<参考記事>
ペンタトニック

アドリブへの最短ルート:マイナーフレーズ
前回はスタンダード曲「枯葉 Autumn Leaves」を使って、 ツーファイブワンのフレーズ当てはめ練習を行いました。 今回はさらに自由度&簡単度が増す「マイナーフレーズ」の攻略法を紹介いたします。

ペンタトニック別の使い道

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404 NOT FOUND | ジャズアドリブの仕方
ジャズ理論に沿ったアドリブを効率的に習得する練習方法

ディミニッシュスケール

diminish-scale
1つのコード進行に対して、さまざまな選択肢があり、
その瞬間その瞬間で、どの選択肢を選ぶかというのが
アドリブです。

なぜこうすると覚えやすいのか??

なぜか、こうすることで、ツーファイブの数をひたすら増やすよりも、
遥かに簡単にフレーズを覚えることができます。

人間は、似ているものは覚えられませんが、
全く毛色の違うものは、すぐに覚えることができるからです。

クラスメイトの名前を4月に覚えるときも、
「あいつとあいつって顔が似てるんだよなー、、」と感じるときは、
なかなか名前を覚えることができませんよね。

逆に、ノッポのあの子と、ポッチャリのあの子と、可愛いあの子と、、、と
「全く違うタイプの子の名前と顔」はすぐに一致します。

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