アドリブに必要なフレーズ完全版〜仕分け方〜

この記事は約5分で読めます。
アドリブというのは、同じコード進行に対して演奏できる選択肢を増やすこと

なので、アドリブをサウンドさせるためにも(=音を外さないためにも)

仕入れたフレーズを”使える場所ごとに仕分けて覚える”

ということが、アドリブへの近道となります。

 

アドリブにどんな種類のフレーズが必要になってくるのか知っておくと、耳コピするときにも、CDを聴いて「お!」となったときにも、教則本などから知識を得るときにも、自分の中に音楽が入ってくるスピードが違うと思うので、今回の記事を書きました!


アドリブ上達の流れ

好きなフレーズだけを集める(嫌いなフレーズは覚えられない)

フレーズをグループごとに仕分け、脳内の引き出しにストックしていく
(もちろん五線譜にメモするのもGOOD)

ストックしたフレーズを、脳内の引き出しからどんどん出して使っていく

繰り返し、さまざまな曲で使うことでフレーズが体に定着してくる
(コードとフレーズが条件反射で一致してくるような感じ)


初見でもアドリブできるようになっていく

 

アドリブに適したフレーズのグループ分け

私のフレーズの仕分け方は以下のとおりです。
これ以上に細かなグループ分けはしていません。

各項目に関連のある記事をリンクしています。

トニックフレーズ

■メジャーセブンスフレーズ(=メジャートニックフレーズ)
メジャーセブンスのフレーズ
本日は、メジャーセブンスのコード上で演奏できるフレーズについてです。 メジャーセブンス用のフレーズとは? メジャーセブンスは、 様々なコード進行の「ゴール」「終着点」という機能を持つことが多く、 とても安定した響きをしています。 メジャーセ...

フレーズ仕分け-maj7

■マイナートニックフレーズ
マイナートニック攻略法
以前の記事で、メジャーセブンスの攻略法を書きました。 ツーファイブのフレーズは、フレーズ集に載っていたり、 偉人たちからコピーしたものを学びやすいと思うのですが、 メジャーセブンスや、マイナートニックなど、 トニックをどうやって演奏したら良...

マイナートニックフレーズというのは、基本的にメロディックマイナースケールの音使い。
minor-tonic
マイナートニックフレーズは、Ⅰ度マイナーのみならず、マイナーコードが続くところでも演奏することができる。
minor-tonic-2

メジャーツーファイブフレーズ

メジャーツーファイブフレーズは、以下の3つのグループに仕分けると、
アドリブがしやすくなります。


■ドリアンスケール&ミクソリディアンスケールからできているフレーズ
ドリアン・ミクソリディアンの話
教会旋法のなかで、私が実際にアドリブに役立てている概念は ■ドリアンスケール ■ミクソリディアンスケール これら2種類だけ、という記事を書きました。 ですが、一般的に ドリアン・ミクソリディアンスケールの音を並べて自分でフレーズを作ろう! ...

ツーファイブ進行が解決していてもしていなくても、どちらのシチュエーションでも使えるフレーズです。

 

dori-mixo-phrase

 

■ドミナントモーションが表現されているフレーズ
アドリブへの最短ルート:7thコードでのドミナントモーション
今回は、アドリブをとるときに一番大切なフレーズ・考え方をご紹介したいと思います。 アドリブがしっかりコードにハマッている、と感じさせるには、 4度進行している7thコードをしっかり演奏できているか?ということが問題になります。 ここがキマる...

Ⅴ7→Ⅰ度へ解決していなければ使うことができないフレーズです。

dominant-motion-phrase

♭9thなどを使い、いかにも4度進行しそうなドミナントモーションが表現されています。
そのため、4度進行していないところで使うと、サウンドしない場合がほとんどです。

■オルタードスケールからできているフレーズ
【音源・譜面付き】7thのオルタードフレーズ
上のようなコード進行では、「ドミナントモーション」で使える常套句フレーズをマスターするのをオススメします!という記事を書きました。 今回は、ワクワクするオルタードサウンドの7thフレーズをご紹介します。 解説動画 ▼オルタード系のドミナント...

ツーファイブ進行が解決していなければ使うことができないフレーズです。

alterd-phrase

オルタードテンション(♭9,♯9,b13)が含まれているため、解決していないところで使うと、音を外しているように聴こえます。

マイナーツーファイブフレーズ

■マイナーツーファイブフレーズ
マイナーツーファイブフレーズの解説・使い方
今回はマイナーのツーファイブフレーズの例と、その使い方、解説です。 マイナーツーファイブとは(用語説明) コード進行で、 ○m7b5 (なんとかマイナーセブンフラットファイブ) というコードと 7thコード(G7やC7といったコード) とい...
マイナーツーファイブフレーズその他
前回は ■マイナーツーファイブとはなんなのか? ■使うスケールは? ■代表的なフレーズは? という内容の記事でした。前回の記事はこちらです↓ 今回は、その他のオススメフレーズについて紹介させていただきます。 音源と譜面でご紹介します。 マイ...

Ⅱm7b5が特徴的な、マイナーツーファイブ進行のときに使えるフレーズです。
minor-twofive

ツーファイブ進行で使えるフレーズ その他

■ディミニッシュスケールからできているフレーズ
【音源付き】ディミニッシュスケールのフレージング
ディミニッシュスケール・コンディミスケールの説明記事はこちらより↓ 今回は ディミニッシュスケールをアドリブでどのようにフレージングするのか? について紹介させていただきたいと思います。 アドリブのネタがグッと大きく広がって楽しくなるのでオ...

コンビネーションオブディミニッシュスケール(略してコンディミスケール)は、
7thコード上・または7thコードを含むツーファイブ進行の間、使うことができます。
diminish-phrase

ただし、ディミニッシュスケールはⅡ7に対しては使うことができません。また、解決していないツーファイブ進行では使うことができません。

■リディアン♭7thスケールからできているフレーズ
Lyd♭7thって実は簡単だった【とっても詳しい教則本ございます】
Lyd♭7th Scale(リディアン・フラットセブンス・スケール)という言葉、 教則本を読んでいたり、レッスンを受けたりすると、繰り返し聞く言葉ですよね。 でもイマイチよく分からない、アドリブにどうやって使うんだ? というイメージを持つ方...

7thコード上・もしくは7thコードを含むツーファイブ進行の間、使うことができます。

G7リディアン♭7thスケール=DメロディックマイナースケールをGから並べたもの
なので、マイナートニックのフレーズをリディアン♭7thスケールのフレーズとして使うことができます。
lyd-b7

Lyd♭7thスケールは、とくに、Ⅱ7にぴったり合うフレーズです。

広い範囲で使えるペンタトニックフレーズ

■ペンタトニックのフレーズ

→この中でもメジャーペンタトニックスケールからできているフレーズ
→この中でもマイナーペンタトニックスケールからできているフレーズ
(使用できるコードの説明は、かなりのスペースが必要ですので、割愛します。)

ペンタトニックのフレーズ集を発売しました。練習法や使い方など解説もたっぷりです。
詳しくはこちらのリンクをご覧ください。

「ペンタトニック」の「ジャズアドリブフレーズ集」販売開始しました
本日より、私が制作した ジャズアドリブフレーズ集Vol.2 よく出るキー順 ペンタトニックと3-6-2-5-1進行のフレージング の販売を開始しました。 C楽器用・Eb楽器用・Bb楽器用・低音楽器用の4種類をご用意しています。 ジャズアドリ...

ツーファイブではないコード進行のときは

 

グループ分けといっても、主にトニックとツーファイブ進行用のフレーズにしか分類していないじゃないか!

 

ツーファイブ進行ではないコード進行のときどうしたらいいの?

と悩んだ方におすすめの記事はこちらです↓

このようなテクニックを身につけると、どんなコード進行でも安心してアドリブをとれるようになってきます。

オススメのフレーズ集/ツーファイブ編&ペンタトニック編

ツーファイブフレーズ・トニックフレーズ編

他にはない「ジャズアドリブ・ツーファイブフレーズ集」が完成しました
私が制作しました ジャズアドリブフレーズ集Vol.1 よく出るキー順 ツーファイブとトニック の販売を開始しました。 C楽器用・Eb楽器用・Bb楽器用・低音楽器用の4種類をご用意しています。 セミナーやレッスンで、多くの生徒さん方から おす...

ペンタトニックフレーズ・3-6-2-5-1進行フレーズ編

「ペンタトニック」の「ジャズアドリブフレーズ集」販売開始しました
本日より、私が制作した ジャズアドリブフレーズ集Vol.2 よく出るキー順 ペンタトニックと3-6-2-5-1進行のフレージング の販売を開始しました。 C楽器用・Eb楽器用・Bb楽器用・低音楽器用の4種類をご用意しています。 ジャズアドリ...

コメント

タイトルとURLをコピーしました