アドリブセミナーのときに私が毎回繰り返しお話することがあります。
それは自分でアドリブを練習していく過程で
強く思うようになったことなのですが、
アドリブというのは選択肢を増やすことだ
ということです。
アドリブというのは、選択肢を増やすこと
まず、アドリブというのは「アドリブ」と言えども
「適当に音を並べて演奏すること」では全くなく、
毎回どれかの選択肢(のフレージング)を自分で好きに選び取ること
なんです。
まったくのゼロから演奏する、ということは、
よほど研究が進んだ後からでないと難しいと思います。
既存のフレーズを当てはめると書きソロになってしまう?
私はアドリブセミナーやアドリブレッスンで、いつも
「フレーズは『既存のもの』をストックして使うことを徹底してください」
と最初にお話しています。
それは、まだジャズの言語を知らないうちは、
です。
今までついた先生方からも、そのように習ってきました。
しかし、既存のフレーズをコード進行に当てはめて演奏していると
書きソロ(=決まったパターン)のようになってきませんか?
というご質問をいただくことも多いです。
実際、
■1つのコード進行に対して1つのフレーズしか持っていない
という場合、
と思います。
書きソロのような状態から脱するには?
ここで、冒頭でお話した「選択肢を増やすこと」が大切になります。
選択肢を増やすことのなかには
というものも、もちろん含まれます。
ですが、ツーファイブフレーズを沢山覚えるのは、なかなかハードです。
覚えられたとしても、いざ本番では出てこなかったり・・
どなたでもありますよね。
同じKeyのツーファイブフレーズを覚えると
当然みんな似たような音使いですので、覚えにくい&思い出しにくいんです。
覚えが悪いから思い出せない、のではない、ということを忘れずに、自分を責めずに!
選択肢を増やすって具体的には?
そこで、同じコード進行に対して、下記のフレーズを1つずつストックすることをオススメします。
1つのコード進行に対して(←ここが大切)
全く毛色の違う(=サウンドの違う)フレーズを覚えるんです。
例えば、、、
というような感じです。
ここで大切なのは、
ディミニッシュから1つ、メロディックマイナーから1つ、
ペンタトニックから1つ、といった具合に
同じコード進行に対して全く違う種類のフレーズを1つずつ(欲張らないことが大切)、
ストックして持っておくんです。
耳コピしたり、フレーズ集から拝借したり、、
それをきっちり仕分けて、名前(ラベル)を付けて、脳の引き出しに入れる
というイメージです。
毛色の違う4種類のフレーズは、それぞれ特徴があるので
覚えやすく、思い出しやすく、演奏していて楽しく、
オーディエンスからしても、聴いていて面白いアドリブになります。
全てのフレーズは、様々なコード進行に対して「使い回しが効く」
ツーファイブフレーズはツーファイブの進行のときにしか使えませんでしたが、
その他の選択肢は、さまざまなコード進行に使い回しが可能なんです。
(ツーファイブフレーズも実は使い回しが可能ですが、
ここには書ききれないので、またの機会に割愛します。)
途方に暮れる?いえ、希望があります!
1つフレーズを覚えれば、他の曲でも沢山そのフレーズを活用することができる
↓
たくさんのフレーズを無限に覚え続けなくて良い
ということです。朗報ですね!
コード進行の解釈次第でどんな曲にもフレーズを使いまわすことができます。
ルール自体は(やり方・理論など)は、実はシンプルであり、
多すぎて覚えられない、ということはありません。安心してください。
今後少しずつブログでこの選択肢や各々のルールをご紹介させていただきますが、
アドリブセミナーでは、3時間の座学(休憩あり)で、
上記のルールや練習法・実践法などについて音源を使用しながらお話いたします。
詳しくは下記のページより、ご覧ください。
ご参加をお待ちしております。
アドリブレッスンも、お待ちしております。
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