移調する前に、フレーズの美味しいポイントを把握する

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練習している最中に「大切なことを伝えそびれているかも」と思うことがあったので、記事にします。

他の曲に使って、初めて定着する

私は、レッスンやセミナーやサイトで

新しく覚えたフレーズは、いま練習している曲「以外の曲」で使って初めて、記憶に刻まれる

と、よくお話ししています。

例えば・・

Autumn Leaves で練習したフレーズをAutumn Leaves のアドリブの中だけで演奏しているうちは「Autumn Leaves 用のフレーズ」でしかないけれど、

たとえば同じキーのツーファイブ進行が出てくる If I Should Lose You で「同じフレーズを演奏する」と、やっとそのフレーズが「Cm7 F7のツーファイブフレーズだ」「Am7♭5 D7のツーファイブフレーズだ」と認識できるようになります。

違う曲で同じフレーズを演奏して初めて、コードとフレーズが頭の中で結びつくんです。

(私はこの練習をリンク練習と呼んでいます。)

美味しさが分かるまで、移調しないで

前述したことに付け加えたい「伝えそびれていたかもしれないこと」は、

他の曲に覚えたフレーズを使い回すときは、覚えたときのキーのまま使い回すのがオススメ!(使い回すという言い方は少しあれだけれど)
ということです。
あまり脳に定着していないうちに、フレーズを他のキーに移調して演奏してしまうと、
■いったいそのフレーズのどんなところが好きだったか?
■どこが美味しいポイントだったのか?

を再現できなくなるかもしれず、もったいないからです。

難しいキーになった途端、フレーズがうまく歌えなくなった経験ありませんか?私、すっごいあります!

難しいキーに移調した結果、歌えなくなっては意味がない

移調した結果、フレーズを歌えなくなってしまっては意味がないので、

2〜3曲通して同じフレーズを「同じキーのまま」演奏し、美味しさを把握する・コードとフレーズをしっかり結びつける
↓そして・・
美味しいポイントが把握できてから、そこではじめて他のキーに移調する
(他のキーに移調するときは、むやみに移調するのではなく、演奏したい曲に出てくるコードに合わせて移調するのがコツです。)

↓すると・・

移調したキーでも、ちゃんと歌える!
という流れがオススメです。
2〜3曲通して「同じフレーズを、同じキーのまま」演奏すると、
■ここにブルーノートがあるから美味しいんだ
■こういうアーティキュレーションで演奏していたから格好良かったんだ
■なんかこの響き、かっこよくて好きだなあ

を、より把握することができるんです。

お気に入りのフレーズは色々なキーで演奏できるとアドリブがさらに楽しくなり、コードとフレーズ/相互関係の理解がさらに進むので、最終的には移調練習に取り組むべき、と思います。

違うキーの曲にも共通項は多い

話が少し戻りますが・・

覚えたフレーズを複数の曲で使い回したいとき、

違うキーの曲であっても、フレーズを移調せずに使い回すことができます。

なぜなら、同じキーの曲でも、違うキーの曲でも、

■同じキーのメジャーセブンスコード
■同じキーのマイナーセブンスコード
■同じキーのドミナント7thコード
■同じキーのツーファイブ進行
■同じキーの〇〇

という共通項が出てくるからです。

もしくはコード進行の解釈次第で、見えなかった共通項が現れることもあります。

まずは手軽に、好きなフレーズをそのままのキーで、複数曲に使い回してみてください♪

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