アドリブで舵をとるために
自分で音を選んでいるんだ、と実感できるように
私が師匠から教わって、ずっと大切に感じている練習をご紹介します。
動画で、さらに詳しく
今回ご紹介します練習法は
の解説動画で、演奏例などを用いて、さらに詳しくお話ししています。
▼今回のような問題の解決に繋がる練習法を、他にもご紹介しています





ストイックだけど、効果絶大
アドリブ中、瞬時に「あ、こっち行こう」「次のコードはこんな音づかいで演奏しよう」と舵を取るために、アドリブを主体的に演奏できるようになるために、
私が師匠から教わって、ずっと大切に取り組んでいる練習法は
です。

バラエティ豊かなアドリブをしたいのに「1つ」に絞って演奏?なんか矛盾してない?
と思われるかもしれませんが、これは逆で、
をやっておくと、アドリブ中、思いついたときにすぐ「このアプローチで演奏しよう!」と行き先を変更できるようになるんです。
アドリブ本番中に「次はあのアプローチで演奏するぞ!」と思ったとき、曲のどこからでも始められるようになるんです。
具体的な練習手順
1コーラス1つのアプローチだけで演奏する練習とは、具体的には次のような練習です。
①まず、今回のアプローチを1つ選ぶ
たとえば・・今回は・・
■ペンタトニックフレーズだけで演奏する
(コードごとに合うものを必ず選んで)
■コンディミスケールパターンだけで演奏する
(ということは、解決しているところ・偽終止しているところだけを演奏することになる)
■ドミナント7thフレーズだけで演奏する
(ということは、解決しているところだけを演奏することになる)
■サストライアドだけで演奏する
■ツーファイブフレーズ中心に演奏する(ツーファイブ進行ではないところも、ツーファイブ進行に分けて解釈し、演奏してみたり徹底する。もしくは、オルタードツーファイブフレーズに着手する、など。)
というように。
②アプローチを1つ選んだら、
選んだ1つのアプローチだけで、1コーラス、アドリブを突き通すシミュレーションをする。
それも、ごまかしているコードがないように、ストイックに。
アカペラでゆっくり→インテンポでできるように。

かなりストイックな練習で、知っているフレーズに逃げたりできず、頭も使うので疲れます。でも、その価値はあります。この練習の後、すんごく楽になるからです。
初めのうちはアカペラで、最終的には「しばり無し」
初めのうちは、アカペラで、よく考えながらゆっくりソロを組み立てるのがオススメです。
この練習中は、絶対にごまかしはNGで、コードに対して誠実に演奏するように意識します。もし、そのアプローチがどうしても使えないコードがあれば、飛ばしてしまってOKです。
最終的に、練習の仕上げとして「どんなアプローチで演奏してもOK!叡智を集結させて、3コーラス演奏するぞ!」と「しばり無し」で演ってみると、かなり自由にアプローチの切り替えができるようになっていることに驚くと思います。
すっごく演奏しやすくなります
この練習の効果は、厳しい分、絶大です。
演奏しながら「自分がアドリブの舵をとっている!」「演奏のアイディアが止まらない!」と興奮すること間違いありません。
本当に試す価値のある、素晴らしい練習です。
▼音源などと一緒にお話ししている解説動画を見る

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