何からジャズのアドリブ練習を始めればいいの?パート2

この記事は約4分で読めます。

私が考える「ジャズのアドリブ練習の始め方」今回はパート2です。

前回の記事はこちら

アドリブ練習の始め方 動画で一気に見る

▼こちらの動画で、まとめてお話ししています

練習をやみくもに始めてしまう前に、必ずやろう

前回のやることリスト(と言ってもそんなに無いですが・・)を実行したら、次にやるべきことは曲のアナライズです。

曲を練習を始める前に、簡単なコード進行のアナライズが必須なんです。

なぜそんなことが必要なの?

それは

この曲にはどんなフレーズが必要なのか、ということを知るため

です。

やるとやらないとでは、練習の捗り方が大違いですよ!

ステップ1:コード進行のアナライズをしよう

自分が決めた課題曲のアナライズを行いましょう。
ぜひ習慣にしていただきたい大切なステップです。

アナライズ、とは言っても、やることはシンプルですので、ご安心を。

ツーファイブ進行にマークを入れる
ドミナント進行にマークを入れる
まずはこれだけです。
アナライズ見本

以下の画像を参考にして、マークを入れていきましょう。

twofive-one

■ツーファイブ進行(1〜2小節目)に、かぎかっこのようなマーク
■7thから4度進行しているところに(2〜3小節目)、矢印
(画像ではソフトの都合上スラーになってしまってます)

を付けます。

アナライズをするメリットとは?

アナライズを行なうことで、

 

ツーファイブ進行があるから、ツーファイブフレーズが必要になるな。ここは4度進行しているから、オルタードのフレーズを集めよう。マイナーツーファイブ進行があるから、マイナーツーファイブも覚えなきゃ!

 

というように、練習すべき点が見つかってきます。

「ツーファイブ進行とは??」という方は、こちらの記事をご参照ください。

ステップ2:必要なフレーズを集めよう

次の練習ステップは「アナライズした結果に沿って、フレーズを集めていくこと」です。

アナライズしたのちに必要になるフレーズは、以下の種類に分類できると思います。

アドリブに必要なフレーズ完全版〜仕分け方〜
アドリブというのは、同じコード進行に対して演奏できる選択肢を増やすこと なので、アドリブをサウンドさせるためにも(=音を外さないためにも) 仕入れたフレーズを"使える場所ごとに仕分けて覚える" ということが、アドリブへの近道となります。 詳...

フレーズを使わないで、フィーリングでやるのがジャズじゃないの?

と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、それはおすすめしません。

まだジャズの言語を知らないうちは、やみくもに音を並べてアドリブしてしまうと、ただのデタラメ演奏になってしまうからです。

既存のフレーズをストックして、アドリブに用いることのメリット
■レジェンドが演奏したフレーズなど、既存のフレーズを覚えて自分のアドリブで使用することで、説得力のあるアドリブを毎回同じクオリティで演奏することができる

これがアドリブ演奏の上で、非常に大切なポイントとなります。

コード進行に応じて、サウンドするフレーズの種類は異なる

Bebopのアドリブは、単語をその場で瞬時に繋げていくことが主となります。

ストックした単語はどこでも使っていいというわけではなく、

■ツーファイブ進行には「ツーファイブフレーズ」
■メジャーセブンスコードには「メジャーセブンスフレーズ」
■マイナートニックには「マイナートニックフレーズ」

というように、サウンドする場所が決まっています。

先ほどの手順でアナライズをして、「曲に必要なフレーズ」が判明しましたら、まずはそれらのフレーズを1つずつ、集めていきましょう。

それは耳コピでも構いませんし、フレーズ集を使って手っ取り早く集めても、まずは問題ないと思います。

パート3へ続く

パート4はこちら

パート1はこちら(1つ前の記事)

フレーズ集の紹介

他にはない「ジャズアドリブ・ツーファイブフレーズ集」が完成しました
私が制作しました ジャズアドリブフレーズ集Vol.1 よく出るキー順 ツーファイブとトニック の販売を開始しました。 C楽器用・Eb楽器用・Bb楽器用・低音楽器用の4種類をご用意しています。 セミナーやレッスンで、多くの生徒さん方から おす...
「ペンタトニック」の「ジャズアドリブフレーズ集」販売開始しました
本日より、私が制作した ジャズアドリブフレーズ集Vol.2 よく出るキー順 ペンタトニックと3-6-2-5-1進行のフレージング の販売を開始しました。 C楽器用・Eb楽器用・Bb楽器用・低音楽器用の4種類をご用意しています。 ジャズアドリ...

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました