フレーズ同士をうまくつなげる〜その2〜

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前回の「フレーズをうまくつなげる」は、
Dm7 | G7 | C△7というメジャーのツーファイブの場合でした。

フレーズ同士をうまくつなげる〜その1〜
「フレーズ同士が繋がらない」 「不自然な繋がり方になってしまう」 というお悩み、ありませんか。 今回は、そのお悩みをなくすためのコツをご紹介させていただきたいと思います。

今回は、スタンダードによく出て来る

Dm7 | G7 | Cm7 | F7 ・・・

というようなコード進行が題材です。

Dm7 G7のツーファイブが「マイナーセブンスコード」に4度進行して解決したとき

繋げ方の提案をアップしたいと思います。

フレーズの着地音がとても大切

フレーズを演奏したあと、
「なにか他のフレーズに繋げなければ」と焦るかもしれませんが、

他のフレーズに繋げるよりも、
「正しい音に着地させる」ということが一番大切です。

着地さえしっかりしていれば、
フレーズを続けて演奏しなくても、
洗練されて、落ち着いて聴ける、カッコ良いソロになります。
(前回の記事をご参照ください)

ツーファイブフレーズ、何の音に着地させるか?

Dm7 | G7のツーファイブフレーズを演奏したあと、

Cm7に合う音のどれかに着地させたい

のですが、ここに少しコツがあります。

この2つのツーファイブの着地の仕方を聞き比べてみてください。

cm7-eb

cm7-g

上の2つのどちらの着地の仕方が良いか、というと、
「それは好みの問題じゃないか?」と思われると思うのですが、

一般的には、2つ目の着地の仕方が良いと思います。

この着地音の選び方で、「素人っぽい」か、そうでないか、
が分かると言っても良いかもしれません。

隣の音に着地すれば良い、という訳じゃない

正しい音に着地をすれば、その後フレーズが続いていなくても、
ソロが立派に聴こえます。

例えば先ほどの音源は、
ツーファイブフレーズの終わりの音が「D」なので、

隣の「Eb」に解決させたい、

という気持ちもあるのですが・・・

cm7-eb

赤で囲っている箇所で、すでに「ミレ」と演奏してしまっているので、
また「ミb」に着地すると、

「ミ」が続いてちょっとクドイ感じになります。

先ほどの2つめの音源は、
フレーズの最後の音からかなり跳躍した「G」の音を使っていますが、
クドさがありません。

cm7-g

必ずしも隣の音に着地しなくてはいけない、
フレーズ同士は半音でつながっていなければいけない、
というわけじゃないんです。

こっちに行った方が耳心地が良い、と思ったら、
その音で良いんです。

でも正解があるわけじゃない

とはいっても、やはり音楽に正解はなく
自分で「これは大丈夫」と思う音に着地すれば良いわけなのですが、

着地したときに、

なにか違和感があるなあ・・・
ジャズっぽくないなあ・・・

と感じたら、それはあまり良い音ではないかもしれません。

普段から、ツーファイブのフレーズを演奏したときに、

「着地音まで演奏する癖」
「この着地音でカッコ悪くないのか?と疑う癖」

をつけておくことをオススメします。

お仕事があったり、学校があったり、
練習時間がたくさんとれる、という方は少ないと思いますので、

「着地音を研究する」というようなストイックな感じではなく、
着地音を「ちょっと意識する」だけで良いんです。

それだけで、1ヶ月後には演奏の印象が全く違っています。

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