前回の「フレーズをうまくつなげる」は、
Dm7 | G7 | C△7というメジャーのツーファイブの場合でした。
今回は、スタンダードによく出て来る
というようなコード進行が題材です。
Dm7 G7のツーファイブが「マイナーセブンスコード」に4度進行して解決したとき
の繋げ方の提案をアップしたいと思います。
フレーズの着地音がとても大切
フレーズを演奏したあと、
「なにか他のフレーズに繋げなければ」と焦るかもしれませんが、
「正しい音に着地させる」ということが一番大切です。
着地さえしっかりしていれば、
フレーズを続けて演奏しなくても、
洗練されて、落ち着いて聴ける、カッコ良いソロになります。
(前回の記事をご参照ください)
ツーファイブフレーズ、何の音に着地させるか?
Dm7 | G7のツーファイブフレーズを演奏したあと、
のですが、ここに少しコツがあります。
この2つのツーファイブの着地の仕方を聞き比べてみてください。
上の2つのどちらの着地の仕方が良いか、というと、
「それは好みの問題じゃないか?」と思われると思うのですが、
一般的には、2つ目の着地の仕方が良いと思います。
この着地音の選び方で、「素人っぽい」か、そうでないか、
が分かると言っても良いかもしれません。
隣の音に着地すれば良い、という訳じゃない
ソロが立派に聴こえます。
例えば先ほどの音源は、
ツーファイブフレーズの終わりの音が「D」なので、
隣の「Eb」に解決させたい、
という気持ちもあるのですが・・・
赤で囲っている箇所で、すでに「ミレ」と演奏してしまっているので、
また「ミb」に着地すると、
「ミ」が続いてちょっとクドイ感じになります。
先ほどの2つめの音源は、
フレーズの最後の音からかなり跳躍した「G」の音を使っていますが、
クドさがありません。
フレーズ同士は半音でつながっていなければいけない、
というわけじゃないんです。
こっちに行った方が耳心地が良い、と思ったら、
その音で良いんです。
でも正解があるわけじゃない
とはいっても、やはり音楽に正解はなく、
自分で「これは大丈夫」と思う音に着地すれば良いわけなのですが、
着地したときに、
なにか違和感があるなあ・・・
ジャズっぽくないなあ・・・
と感じたら、それはあまり良い音ではないかもしれません。
普段から、ツーファイブのフレーズを演奏したときに、
「この着地音でカッコ悪くないのか?と疑う癖」
をつけておくことをオススメします。
お仕事があったり、学校があったり、
練習時間がたくさんとれる、という方は少ないと思いますので、
着地音を「ちょっと意識する」だけで良いんです。
それだけで、1ヶ月後には演奏の印象が全く違っています。
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