ツーファイブを当てはめる練習をしていても、ただ当てはめているだけという感じがして、
あまりアドリブをしている感じがしないのですが・・・という質問をいただくことがあります。
私も何年間か悩んだところであります。
アドリブがぎこちなくならないためには?
まずこの二つの音源を聴き比べてみてください。
「I’ll Close My Eyes」のコード進行でアドリブをしています。
最初の音源は「ただフレーズを入れました」感があるのに対して、
二番目の音源は、スムーズなアドリブになっているかなと思います。
この2つの違いを簡単に出せる方法があります。
それは
ことです。
これ、意外とそんなに難しくないんです。
私のアドリブ練習法では、
「ツーファイブ」と「トニック」といったグループ別に分けて
フレーズを覚えて、コード進行に当てはめてみましょう、
という方法をお伝えしています。
「ツーファイブ」から「トニック」へ行くとき、
「トニック」の小節の最初の音を半拍または1拍先取りします。
「ツーファイブ」から次の「ツーファイブ」へ行くときも同様に、
次の「ツーファイブ」の小節の最初の音を先取りします。
譜面で見てみましょう
先ほどの音源を、譜面におこしてみました。
こちらがフレーズをただ入れたようなぎこちないアドリブ例
こちらがコード同士がうまく繋がっている良い例
息が苦しくならないように、
ワンフレーズ吹いてアンティシペートし、次のコードの一拍目を吹いたら、
八分休符をいれたりするのがコツです。
八分休符をいれたあとのフレーズは、元から持っているフレーズと音の内容は変えず、
リズムだけを変えて、帳尻を合わせます。
慣れてきたら共通音を使ってみよう
上記の音源・譜面でも次の方法が多様されているのですが、
アンティシペートさせる
と、より綺麗なラインを作ることができます。
共通音をアンティシペートさせるためには、
コードの構成音や使えるテンションの音をパッと瞬時にひらめけるか、
がポイントになります。
難しく感じるかもしれませんが、フレーズを覚えてくるに従って、
「このコードではこんな音が使えるんだな」とだんだん理解できるようになってきますので
焦ることはありません。
次回はフレーズ同士をうまく繋げる方法パート2を書きたいと思います。
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