今回は「ボサノバのアドリブにペンタトニックを取り入れると、こんなに素敵にサウンドするんだ」ということをお伝えできればと思います。
使い方は簡単なので、是非、アドリブの選択肢の一つに取り入れてみてください。
「ペンタトニックの魅力がもっともっと伝わってほしい!!!」と心から思い、書きました。
ボサノバ用のフレーズ、という考え方ではない
スウィングでもボサノバでもバラードでも、Bebopにおけるアドリブでフレーズの内容を変える必要はないということを↓こちらの記事で解説しました。
曲ごとにソロの内容は変えるべきなのか?
大学時代に 「ビバップの曲とボサノバの曲では、アドリブの内容は変えなくて良いのだろうか?」 と疑問を抱いていた時期があります。
ボサノバであれば、スウィングで使っていたフレーズをイーブン(八分音符が平等な長さ)のリズムにして演奏することができます。
このとき、ツーファイブフレーズだけでなく「ペンタトニックのフレーズ」もボサノバの曲にとてもマッチします。
題材にする曲 O Grande Amor
今回ボサノバでペンタフレーズの題材にする曲はAntonio Carlos Jobim作曲の【 O Grande Amor 】です。Youtubeにアップしている音源を元に解説します。
こちらをクリックすると、私のアドリブ演奏が新規タブで開きます。
ボサノバでペンタフレーズ アドリブ例
譜面画像の、五線の下に「フレーズの種類」を表記しています。
関連記事:アドリブに必要なフレーズ 完全版
O Grande Amor:Cセクション2小節前
この曲はAマイナーの短調の曲ですが、平行調であるCメジャーに落ち着くところではやはりCメジャーペンタトニックがサウンドしやすいです。
O Grande Amor:Aセクション
かなり一瞬だけマイナーペンタフレーズを使っています。
ペンタトニックフレーズに慣れてくると、ほかのフレーズとこのように組み合わせることもできるようになります。
ペンタトニックフレーズに慣れてくると、ほかのフレーズとこのように組み合わせることもできるようになります。
上記の例は
■Aマイナー(短調)の曲だから、Aマイナーペンタを使う
■Amというコードだから、Aマイナーペンタを使う
という非常にシンプルなセオリーになっています。
■Aマイナー(短調)の曲だから、Aマイナーペンタを使う
■Amというコードだから、Aマイナーペンタを使う
という非常にシンプルなセオリーになっています。
O Grande Amor:Aセクション2小節前
E7というコードは曲のキーでもある「Am」に解決します。
そのため、Aマイナーペンタを使うことができます。
そのため、Aマイナーペンタを使うことができます。
この場合のE7はダイアトニックコード(曲のキーの音だけで作られたコード)に解決しているため「セカンダリードミナントコード」と呼ぶことができます。
O Grande Amor:Bセクション4小節前
この曲のキーはAマイナー(短調)ですが、平行調であるCメジャーにスイッチしています。C△7に対して、Cメジャーペンタトニックを使っているだけなので、使い方としては簡単です。
ペンタトニックフレーズの選び方あまり難しく考えなくてOK
↑こちらの記事でお伝えしていたように、コード名から直接的にペンタトニックを選んで演奏すれば良いだけなので、今回ご紹介したような使い方はEASYでオススメです。
たとえば
■C△7→Cメジャーペンタ
■Am→Aマイナーペンタ
というように。
■C△7→Cメジャーペンタ
■Am→Aマイナーペンタ
というように。
または今回すこし取り上げた「E7に対してAマイナーペンタ」のように、
曲のキーに帰るコードだから(セカンダリードミナントコード)曲のキーのペンタが使える
という応用編も使えると便利です。が、こちらは慣れてきたらで良いかもしれません。
ペンタトニック フレーズ集 オススメ
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アドリブコピー譜付き動画
ボサノバの Chega De Saudade のアドリブコピー譜動画です。
沢山のペンタトニックフレーズを用いて、アドリブしました。
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