今回はモーダルなアドリブ方法をご紹介します。
7thコードが8小節・・どうアドリブすれば?!
このように7thコードが8小節続くコード進行、なにをやって良いか困ってしまう方も多いと思います。
そんなとき、トライアド(三和音)の組み合わせでアドリブをする方法がオススメです。
全音上か全音下のトライアド同士を組み合わせる
今回ご紹介する「トライアドカップリング」の演奏法は、シンプルなアイディアです。
【7thコードが続くコード進行 – トライアドカップリング 演奏例】
上記のアドリブでは、
C7に対して「Cトライアド(三和音)」と「B♭トライアド」を交互に組み合わせてアドリブしています。
C7のコードに対して
Cトライアド→ド・ミ・ソ
B♭トライアド→シ♭・レ・ファ
を交互に、かつ始まる音をだんだんズラして演奏している
B♭トライアド→シ♭・レ・ファ
を交互に、かつ始まる音をだんだんズラして演奏している
というわけなんです。
2つのトライアド 組み合わせ方
交互に始まる音をズラしてゆくだけなので、組み合わせ方のパターンは大きく3通りあります。永遠に続けることができるパターンなので、好きな音域を切り抜いて使うのが良し、です。
それぞれのパターン同士を組み合わせるのも、またオツです。
次のフレーズへの引き継ぎ方を考える
アドリブに取り入れるためには、どのようにフレーズを終わらせるか考えておくことも重要です。
トライアドカップリング→休符→次の新たなフレーズ
というように、一旦クリアにしてから改めてフレージングし始めるのも良いですが、
トライアドカップリング→違う技法→休符→次のフレーズ
トライアドカップリング→次のフレーズ
トライアドカップリング→次のフレーズ
というように、なにか違う技法/フレーズに引き継いでから次のフレーズに引き渡すのも面白いです。
【トライアドカップリングから、次の技法へ引継ぎ 演奏例】
↑の演奏では、トライアドカップリングを演奏した後、コンディミのスケールパターンに引き継いでフレージングを終わらせています。
トライアドカップリング、ほかの組み合わせも有りうる
全音下のトライアド以外に、全音上のトライアドでも同じようなサウンド(C7#11th的なサウンド)になります。
また、このカップリングは「2つのトライアド同士に共通音がなければOK、面白いサウンドを創り出してくれる」ので、そのほかの組み合わせもあり得ます。
ですが、私は単純に
7thコードのルートから始まるトライアド(C7ならCトライアド)&全音下のトライアド(C7ならB♭トライアド)
という組み合わせで、この手法を使うことが多いです。
7thコードが続くときのアドリブ法、ほかにも
7thコードが続くときのアドリブ法を、私のサイトでいくつかご紹介しています。
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元にしたアドリブ演奏動画
今回の記事の音源は、Youtubeの私の演奏音源です。
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