【音源・譜面付き】7thコードが続く時に効果的なトライアドのアドリブ法

この記事は約3分で読めます。

今回はモーダルなアドリブ方法をご紹介します。

7thコードが8小節・・どうアドリブすれば?!

このように7thコードが8小節続くコード進行、なにをやって良いか困ってしまう方も多いと思います。

C7-8小節

そんなとき、トライアド(三和音)の組み合わせでアドリブをする方法がオススメです。

全音上か全音下のトライアド同士を組み合わせる

今回ご紹介する「トライアドカップリング」の演奏法は、シンプルなアイディアです。

【7thコードが続くコード進行 – トライアドカップリング 演奏例】

MonksDream-Bセクション
♪Monk’s Dreamより


上記のアドリブでは、

C7に対して「Cトライアド(三和音)」と「B♭トライアド」を交互に組み合わせてアドリブしています。

MonksDream-ソロ分析

C7のコードに対して

Cトライアド→ド・ミ・ソ
B♭トライアド→シ♭・レ・ファ
を交互に、かつ始まる音をだんだんズラして演奏している

というわけなんです。

C7-2つのトライアド

2つのトライアド 組み合わせ方

交互に始まる音をズラしてゆくだけなので、組み合わせ方のパターンは大きく3通りあります。永遠に続けることができるパターンなので、好きな音域を切り抜いて使うのが良し、です。

トライアドカップリング-3通り

それぞれのパターン同士を組み合わせるのも、またオツです。

次のフレーズへの引き継ぎ方を考える

アドリブに取り入れるためには、どのようにフレーズを終わらせるか考えておくことも重要です。

トライアドカップリング→休符→次の新たなフレーズ

というように、一旦クリアにしてから改めてフレージングし始めるのも良いですが、

トライアドカップリング→違う技法→休符→次のフレーズ
トライアドカップリング→次のフレーズ

というように、なにか違う技法/フレーズに引き継いでから次のフレーズに引き渡すのも面白いです。

【トライアドカップリングから、次の技法へ引継ぎ 演奏例】

MonksDream-Bセクション
♪Monk’s Dreamより

↑の演奏では、トライアドカップリングを演奏した後、コンディミのスケールパターンに引き継いでフレージングを終わらせています。

トライアドカップリング、ほかの組み合わせも有りうる

全音下のトライアド以外に、全音上のトライアドでも同じようなサウンド(C7#11th的なサウンド)になります。

また、このカップリングは「2つのトライアド同士に共通音がなければOK、面白いサウンドを創り出してくれる」ので、そのほかの組み合わせもあり得ます。

ですが、私は単純に

7thコードのルートから始まるトライアド(C7ならCトライアド)&全音下のトライアド(C7ならB♭トライアド)

という組み合わせで、この手法を使うことが多いです。

7thコードが続くときのアドリブ法、ほかにも

7thコードが続くときのアドリブ法を、私のサイトでいくつかご紹介しています。

セブンス・コードが2小節続く時のアドリブ法 B-002
セブンス・コードが2小節続く時のアドリブ法 今回はセブンス・コードが2小節続く時のアドリブ法をご紹介します。まずは、ジャズスタンダード曲に最もよく出るセブンス・コード 2小節 ⇨ マイナー・コードに解決する
循環の曲のサビをマスター【7thコードが続いたらツーファイブ進行を想定できる】
循環(リズムチェンジ)の曲において、 Aセクションはペンタトニックフレーズ1発で乗り切れないこともないし、 そうでなくても、ツーファイブ進行が目に見えているので、 ツーファイブフレーズの繋ぎ方さえ練習しておけば、なんとかなります。 しかし、...
【実践編・音源付き】同じコードが続くときのアドリブ法【ペンタ編】
こちらの記事(クリックすると新規タブで開きます)を読んでから、この記事を読むのがオススメです。 前回の簡単なおさらい ペンタトニックフレーズは「各コードに合わせて部分的に使う」こともできます。 この方法は理論的にはシンプルでサウンドさせやす...

元にしたアドリブ演奏動画

今回の記事の音源は、Youtubeの私の演奏音源です。

フルバージョンは、こちらをクリックすると新規タブで表示されます。
MonksDream-thumbnail

コメント

タイトルとURLをコピーしました