ブルースのコード進行の解釈がよくわからない、というお悩みを
よく見かけ、私自身も学生時代に悩んできたことでしたので、
今回は「ブルースのコード進行の解釈・アドリブ法」についての記事です。
ブルースの7thコードは、あくまでKeyである
ブルースは1小節目から「7thコード」が出てくるので
混乱してしまいますが、
普通の曲の「7thコード」とは少し意味合いが違う
というのがポイントです。
Dブルースコード進行
たとえばこの1小節目は「D7」というコードですが、
ドミナントや属7、といった解釈ではなく、
という解釈の方が自然です。どういうことかと言いますと・・・
といった感じのサウンドなんです。
ですが、
7thはフラットしていなければなりません。
C#ではなく、Cナチュラルで演奏しなければいけない
ということになるのですが、
いったいどうやって演奏すればサウンドするの?って感じですよね。
D7(1度セブンス)をサウンドさせるコツ
ここで、よく教則本に書いてあります「Dブルーススケール」を使います。
Dブルーススケールは
2段目のG7にもぴったり(後述します)、
3段目のツーファイブワン(Em7 A7 D7)にもぴったり
なんです。
しかし、このスケールを行ったり来たりするだけでは、
かっこわるい演奏になってしまいます。
というのが重要なポイントです。
「既存のフレーズ」というのは「ジャズ レジェンドたちが遺してきたフレーズ」のことです。
自分でフレーズを作ると少しダサくなってしまいますので、
ジャズ レジェンドが作った「ジャズ の単語」をストックして使うことが必要になります。
Dブルーススケールからできたフレーズ例
たとえば私がストックしてきたレジェンドのフレーズは以下のようなものです。
Dブルーススケールからできたフレーズ例
これらのフレーズは、全て2小節でワンフレーズ、になっています。
フレーズ同士を自由に組み合わせて、
ブルースのバッキングに合わせて演奏してみましょう♪
上記のフレーズにはD7のコードトーンである「F#」の音は含まれませんが、
ブルーノートの音として、かっこよくサウンドします。
Dブルーススケールは2段目のG7にもぴったり
さきほどのDブルーススケールのフレーズは、
です。
Dブルースのコード進行
G7のときには、
(ただし経過音の場合を除く)
のですが、
F#の音を使っていませんので、その条件を満たしています。
F#の音は使われておらず、Fナチュラルの音が頻繁に出てきますね。
G7(4度セブンスコード)というコードは、あくまでも
Dブルースの「Key」に含まれるコード
という解釈です。そういった理由で、
Dブルースに出てくるG7は、「転調」しているわけではなく、
Dブルースのファミリー、というイメージです。
よりD7をサウンドさせるコツ
今回の説明では、D7に対して「Dブルーススケール」を使いましたが、
このスケールにはD7の3度である「F#」の音が含まれていませんので、
D7らしい明るさを出すことができません。
そこで、
よりD7らしい明るさを出すことができます。
ここでも
というのがポイントです。
少し長くなってしまいましたのでフレーズ例は割愛します。
ブルーススケールとメジャーペンタの使い分けがポイント
からできた2種類のフレーズを気分によって使い分ける、と
ブルースの「ブルージーさ(暗さ)」と「明るさ」を両方表現することができます。
練習のポイント、なのですが、どのように練習していけば効率が良いでしょうか?
ブルースはどうやって練習したら効率が良い?
今日紹介しましたブルースをサウンドさせる方法を身につけるために、
効率的な練習法を、動画でご紹介しています。
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