今回はペンタトニックフレーズの感覚がいまいち掴めない・・という方にオススメの1曲をご紹介します。
「好き」を集めていたら、途中からペンタにハマッた
耳コピしてフレーズを拝借するときは、自分の『好き』だけを集めた方が良いので、好きなフレーズを集中して追いかけるわけですが、大学を卒業したあたりからペンタトニックのフレーズがとても好きになりました。
ビバップの奏者ももちろんメジャーペンタトニックやマイナーペンタトニックのアプローチを多用していて、
■ブルージーなサウンドの理解にペンタフレーズは不可欠
ということに気付くまで私はかなり時間がかかってしまったのですが、
という感じで
「ここちょっとブルージーだぞ」「ファンキーに聴こえてかっこいいな」
というフレージングばかりを耳コピするようになりました。
ペンタフレーズを理解できるオススメの1曲
ツーファイブフレーズからアドリブに入った私にとって、「これがペンタトニックのフレーズなんだ」と自分で気付けるようになるまで時間がかかりましたが、
師匠からオススメしてもらったCDのおかげで、一気に「これがペンタトニックフレーズかー!」と合点、目覚めた曲があります。
メジャーペンタトニックとマイナーペンタトニックの聴き分け・使い分けも学ばせていただいた一曲で、とても大切に想っています。
オススメのザ☆ペンタトニック・アドリブ・ソロ
私がオススメしたい1曲は、
James Moody – Darben the redd fox (Flute Verの方)
です。
私も完コピしてみました
James Moody – Darben the redd foxについて
G7(Ⅰ7)、C7(Ⅳ7)、どちらもGマイナーペンタトニックフレーズで演奏
↓
途中からは、C7(Ⅳ7)でCメジャーペンタトニックフレーズを多用
↓
G7(Ⅰ7)の小節ではGメジャーペンタとGマイナーペンタを良い塩梅でミックス
というようにアドリブしています。
こう書くと難しいように聞こえますが、実際にはJames Moodyのこのソロ、大変分かりやすくて、なおかつ渋くて、ビバップで、かっこいいんです。
このソロの良いところ:その1
メジャーペンタとマイナーペンタは「使い分け」や「混ぜ方」がポイントで、例えば・・
『G7』というコードに対して、GメジャーペンタもGマイナーペンタも使えますが、
■やっぱりBナチュラル(ナチュラル3rd)の音が入ったGメジャーペンタに落ち着くとしっくりくる
■だけどGマイナーペンタで渋くブルージーに演奏し、最終的にGメジャーペンタにオチをつけたい
■はたまたGマイナーペンタのまま渋く押し通したい
という、この塩梅がすごく大切で楽しいところなんです。
この塩梅がばっちり決まっていてなおかつ分かりやすいのがこのJames Moodyのソロで、単純なブルース進行だからすごく教わりやすい、というのもあります。
このソロの良いところ:その2
このソロを聴いて、当時の私的には
え、メジャーブルースなのに、同じ主調のマイナーペンタが使えるの?しかもかっこいい!(今回の場合はGブルースに対してGマイナーペンタ)
とびっくりしたんです。
ブルーノート、というサウンドが初めて腑に落ちた瞬間。衝撃でした。
Ⅳ7でも、その曲のキーのマイナーペンタ(今回の場合はC7に対してGマイナーペンタ)なら使い続けられるんだ!これもやはりかっこいい。
というのも発見で、その後いろいろな曲に役立ちました。
(その曲のキーのマイナーペンタは、フレーズによってはⅣm7 ・♭Ⅶ7でも使えます!)
このソロをまずモノにすることに決めて、練習しました
James Moodyのこのソロを自分のモノにしよう、と決めて、
↓
フレーズごとに分解
↓
度数やブルーノートの位置、これは何のペンタトニックフレーズに分類されるのか、
などを調べる
↓
採取したペンタフレーズ同士を自分の好きなように(でもコード進行には忠実に)繋げる
↓
ほかの曲でもこのフレーズを使いまわす
というプロセスを経て、ペンタトニックフレーズの聴き分けや、メジャーペンタトニックとマイナーペンタトニックの使い分けが自分の中ではかなり進歩した大切な一曲です。
ペンタってよくわからないし、まだいいや。。という方も是非、
ひとつ乗り越えれば、次からはEASYになるので、このソロを耳コピすることをオススメします!
オススメのペンタトニックフレーズ集
私が数年かけて採取した愛しのフレーズがつまっています↓
ペンタフレーズ アドリブへの活かし方 演奏例付き記事
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