【アドリブ譜面付き】ポップスでビバップのソロを演奏したって良い

この記事は約6分で読めます。

せっかくコード進行に沿って多彩なアドリブを繰り広げるビバップを勉強しているのだから、ポップスのソロを演奏するときもそのアプローチで行こう!

と私は考えています。

いわゆるポップスの間奏でギター・鍵盤が演奏するようなソロとは違うかもしれませんが、

ポップスでビバップのソロを演奏したって良いじゃない!楽しいじゃない!

という記事です。

ポップスでビバップなアドリブソロを志す

1曲目:Fメジャーの曲

Merry Christmas Everybody – iDKHOW

【Youtubeで演奏しているアドリブ – ソロ譜と解説】
christmas-solo

この曲は比較的ジャズっぽい曲なので、今回のテーマと若干ずれますが・・。

ダイアトニックコードだけで構成されている曲なので・・

曲のキーのメジャー・ペンタトニック・フレーズが大活躍しました。
(この場合はFメジャー・ペンタ・フレーズ)
C(Ⅴ度)が F(Ⅰ度)にドミナント進行して解決しているので・・

コンディミ・パターンやトライアド・カップリングを用いて遊びました。
B♭(Ⅳ度)はサブドミナント・コードなので・・

同じサブドミナント機能を持つGm7 C7(Ⅱm7 Ⅴ7)を想定して演奏しました

2曲目:Bメジャーの曲

Moonshadow – Cat Stevens

【Youtubeで演奏しているアドリブ – ソロ譜と解説】
moonshadow-solo

Ⅰ度(トニック), Ⅳ度(サブドミ), Ⅴ度(ドミナント)
のダイアトニックコードしか使われていない曲なので・・

曲のキーのBメジャーペンタトニックフレーズで、全編通しました。

こういうシンプルな演り方も楽しいなあと思います。


3曲目:Dメジャーの曲

若者のすべて – フジファブリック

【Youtubeで演奏しているアドリブ – ソロ譜と解説】
この曲で演奏しているソロは長いので今回は譜面を割愛します。

ほぼダイアトニック・コードで構成されているので、平行調のマイナー・ペンタトニック・フレーズでほぼ全編演奏しました。この方法はサウンドしやすくオススメです。

今回は、Dメジャー・キーの曲に対して、平行調のBマイナー・ペンタトニック・フレーズを演奏しています。

4曲目:E♭メジャーの曲

Beautiful – Christina Aguilera

【Youtubeで演奏しているアドリブ – ソロ譜と解説】
beautiful-solo

結構前に撮った動画なので、どういう意図で演ったかな・・というところもあったのですが。

A♭(Ⅳ度)では、メロディと同じく【7th=ブルーノートの音】を大切にしました。
曲のキーの平行調:Cマイナー・ペンタトニック・フレーズも美味しかったです。
マイナー・コードでは、ドリアン・フレーズ(=ツーファイブ・フレーズの1小節目)を多用しています。

5曲目:Cメジャーの曲

Whan I Was Your Man – Bruno Mars

こちらをクリックすると動画が新規タブで開きます。

【Youtubeで演奏しているアドリブ – ソロ譜と解説】
wheniwasyourman-solo

この曲のキーはCメジャー、平行調はAマイナーなので・・

Amのコード上で、Aマイナー・ペンタトニック・フレーズを演奏しています。
G(Ⅴ度)→ C(Ⅰ度)にドミナント進行して解決しているので・・

ドミナント7thフレーズを用いて演奏しました。

ドミナント7thフレーズは、オルタード・テンションを入れることもできるので、ビバップ感が増してオススメです。

▼ジャズアドリブフレーズ集 – ドミナント7th編はこちら

アドリブの仕方は、ビバップの要素を取り入れるのが楽しい

ジャズスタンダードの曲とポップスの曲では、コードの組み合わせ方(コード進行)がだいぶ違うなあ

という印象が私にはあります。

コード進行には「トニック・サブドミ・ドミナント」をこのように組み合わせると気持ちが良いなあという常套があるので「ジャズもポップスもブルースも同じといえば同じ」とは思いますが、

私は個人的に、ポップスのコード進行で演奏しているとき、いつも「あ、そうくるか。ジャズとは違うな。」と感じるんです。

それでも、ビバップと同様の考え方

■ドミナント進行ではドミナント7thフレーズ
■Ⅰではメジャーセブンスフレーズ
■ダイアトニックコードが続くところではペンタトニック・フレーズでブルージーに
(メジャー・マイナーはコード進行によって使い分け)
■トライアド(三和音)だとしても、本来Ⅴ7であるようなところでは「トライアド・カップリング」や「コンディミ・スケール・パターン」
■Ⅱmではツーファイブ・フレーズの1小節目=すなわちドリアンフレーズ

などを用いて演奏することができるので、実践しています。

別のコード進行を想定したり、オルタード・テンションを交えたりできるのがビバップの演奏法の醍醐味でもあるなあと考えています。

私はポップス演奏家ではないので、アドリブのときの考え方はジャズと同じにするのが好きです。

▼コンディミスケールをアドリブに組み込む方法:解説動画

コンディミ・スケールをアドリブに組み込む練習法 C-019
ジャズアドリブの仕方 ウェブセミナー C-019 コンディミスケールをアドリブに組み込む練習法 です。この解説動画では、コンディミ・スケールを用いてアドリブできるようになるまでの「 5つのステップ 」をご紹介しています。G7コンディミ・スケ...

▼ペンタトニック・フレーズのビバップな演奏法:解説動画

https://seminar.jazzsounds.net/bebop-playing-of-pentatonic-phrases/

Youtubeでアドリブを演奏してみた洋楽ソング一覧

それぞれ、タイトルをクリックすると演奏動画が新規タブで開きます。
アドリブしていない曲もあるかもしれません。

Death with Dignity – Sufjan Stevens

Noel – iDKHOW

Perfect – Ed Sheeran

Overjoyed – Stevie Wonder

I Can’t Help It – Michel Jackson

Bad Day – Daniel Powter

Just The Way You Are – Billie Joel

Versace On The Floor – Bruno Mars

Black Bird – The Beatles

Cheers To The Fall – Andra Day

All I Ask – Adele

Rise Up – Andra Day

If Ain’t Got You – Alicia Keys

Ain’t Nothing Like a Real Thing

When She Loved Me – Toy Story

これからもずっとずっと研究あるのみ、今年も沢山トライしてゆきます。

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