「バッキングを聴いても、なんのコードが演奏されているか分かりません。
これでもアドリブできるんでしょうか?」
という質問をよくいただきます。
実は私は、何かコードを「じゃーん」と鳴らされて、
「さあ、何のコードでしょう?」と言われてもさっぱり分かりません。
アドリブをする上で「耳で聞いただけで何のコードか分かる」必要はありません。
アドリブはそれでも出来るんです。
コードが聞き取れなくてもアドリブできる理由
その理由は、アドリブをするとき、
常に「次の4小節」のことを考えながらアドリブをしているから
です。
「次の4小節は、Eb△7bに解決するツーファイブワンだ」
「次の段は、Dマイナー1発で演奏できる段だ」
「次は最後の段だから、1度に戻る3-6-2-5を演奏しなきゃ」
というようなことを考えながら、演奏しています。
次の4小節でなにを演奏するかを決めている
というイメージです。
それと同時に、
耳でもなんとなーく、
「いまサビだな」
「いま曲の最後の段だな」
と、確認しているような感じです。
カラオケ音源またはバンドのバッキングを聴き慣れてくると、
いまサビかAメロか、というのは慣れてくると必ず分かるようになります。
次の4小節のことだけを考える
とは言っても、演奏しながら次のことを考えるなんて無理・・と思われるかもしれません。
ですがちょっと待ってください。
ワンコーラス全てのコード進行を覚えておいて、
曲が終わるまでずっと全部に集中しなくては!
と考えていた方には朗報かもしれません。
思い出すキッカケを作る
曲を練習するときに、
ことで、1曲覚えるのはとても楽になります。
「次の4小節を思い出すキッカケ」と言うと大げさですが、
難しいF#メジャーのツーファイブだ、参ったな。」
のように、「感想」「フレーズ」と一緒にコード進行を思い出していきます。
演奏しながらコード進行を思い出している、という感じです。
そんなの無理!!と私も思っていましたが、
まず、何はともあれ、そらで演奏してみる
(出来そうになくてもやる)
↓
全く吹けない
↓
具体的に何小節目が思い出せないのか?
どのフレーズが覚えられていないのか?
が明確になる
↓
特に覚えられていないところを練習する
↓
そらで演奏してみる
↓
吹けない
この繰り返しで、ものすごいスピードで、自分の成長を実感できます。
これは運動神経が悪く、覚えの悪かった私が、100パーセント保証します。
自分1人で練習しているときは、多いに失敗しましょう。
必ず、コードと自分の居場所が、頭の中で追えるようになってきます。
こちらの記事で、コード進行の追い方を理解するコツをご紹介しています。
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