自分はいま何小節目・何拍目にいるのか?

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自分が何拍目にいるか分からない、何小節目にいるか分からない
という悩みをお持ちの方は多いと思います。

ジャムセッションでロストして、
一度コードを見失ったらもうどこにいるか分からない・・・なんて
冷や汗が出てきますよね。

もしこのような状況に陥っても、訓練することで、自分はどこにいるのかを把握し、
途中から曲に戻ることができます。

「何拍目にいるか」は訓練すれば誰でもつかめる

コードに対して正しいフレーズを吹くためにも、
自分がどこにいるのか、ということは非常に大切です。

では具体的にどうやって訓練していけば良いのかをご紹介したいと思います。

まず一つ目の方法です。

テーマをバッキングトラックに合わせて吹くこと

です。

カラオケをするときに、いまはサビのコーラスなのか、Aメロなのか、Bメロなのか、
感覚的に分かることってありませんか?

Aメロで急に、「こーころーの岸辺に咲ーいたーー、赤いースウィートピイーーー」と
歌ったら、バッキングには全くサウンドが合わず、へんてこりんになりますよね?

それと同様に、ジャズのスタンダードの曲でも、
サビのときにAメロを吹いたりしたら、妙なサウンドになると思います。

テーマをバッキングに合わせて吹く練習をすることで、
ズレているかそうでないか、今サビなのかAメロなのか、を把握できるようになります
慣れてくれば、何小節目なのか、何拍目なのか、も感覚で分かるようになりますよ。

 

そして2つ目の方法です。

曲のコード進行のアルペジオ(和音)を吹く

というものです。

下の譜面をごらんください。
こちらは、「I’ll Close My Eyes」のコード進行をアルペジオ(和音)で書いたものです。
(譜面は都合上最初の8小節のみとなっていますが、ワンコーラス練習しましょう。)

arpeggio

この譜面のように、1拍につき1音で、
和音の4つの音全てを、下から順に吹きます

この練習をするときのルールです。

・まずはバッキングはなしで吹く→完全に覚えたらバッキングと一緒に吹く
・慣れてきたら頭の中でコードネームを浮かべながら←(これが一番大切)
譜面は見ないで吹く
・ゆっくりのテンポから練習する(息が続くテンポで、ブレスはなるべく一瞬で)

というような方法で練習しましょう。

この練習をすることで、

・スタンダードのコード進行を覚えられる
・自分がいま何拍目にいるかが感覚で分かるようになる
・コードの構成音が身につく

というメリットがあります。

譜面を見ないで吹くだけで、タイム感はびっくりするほどよくなる

実は、頭の中でしっかりコードが把握できている状態で
なにも譜面を見ないで吹くと、アドリブのタイム感がびっくりするほどよくなります。
(レッスンでも、見ないで吹いてみましょう、というと、
その瞬間からタイム感がとてもよくなるケースが多いです。)

それは、自分で4拍全てのタイムをとっていないと、
曲から置いていかれてしまうからではないかと思います。

また、譜面を読むのに一生懸命になっていると、
「譜面を吹く」のが自分のミッションになってしまい、
他のことに気を回せません

譜面を見ない方が、コード進行もフレーズもさくさく出てきて、
良いソロが取れるなあ、というのはよくあることです。

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