このコードの解釈、あやふや?パート2

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あやふやになりがちな、こちらの2つのコードについての記事です。

6th-7th-chords

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このコードの解釈、あやふやじゃありませんか?
みなさん、この2つのコードの解釈、あやふやのまま流していませんか? この2つのコードについて、記事を書いていきたいと思います。 コードあるある コードやアドリブを勉強し始めて、定番の最初の驚きはこれですよね。 「え、CMaj7とC△7って同...

今回はb9thのテンションのついたセブンスコードについてのお話です。

b9thのテンションがついたコード

C7b9を例にして考えていきます。

まず、C7b9のb9は、Cに対して短2度の、Dbのテンションのことです。

b9-explain

b9のついたコードは、アドリブするときのコード譜に頻繁に出てきますよね?
このb9、小さく書いてありますが、実はとっても大事なんです。

例えばC7b9というコードが出てきたら、

Gm7 C7 | F△7のときに使うような
「メジャーセブンスへ向かうツーファイブフレーズ」ではなく、

Gm7b5 C7b9 | Fm のときに使うような
『マイナーへ向かうツーファイブフレーズ』を吹きましょう。

メジャーへ向かうツーファイブのフレーズの中には、
(7thのコードのときに)b9のテンションを使うフレーズももちろんありますが、

安全にb9のテンションをサウンドさせたいときには、
マイナーへ向かうツーファイブのフレーズを吹いた方が無難です。

C7b9というコードが単体であらわれたときにも、
このようなツーファイブワンを思い浮かべると吹きやすいです。

 

 

どうしてb9とマイナーへ向かうツーファイブが関係があるのでしょう?

では、どうしてマイナーへ向かうツーファイブはb9のサウンドがしやすいのでしょうか?

それは、マイナーへ向かうツーファイブフレーズが、
b9のテンションを含む以下のようなスケールから出来ていることが多いからです。


マイナーへ向かうツーファイブは、
「Harmonic minor perfect 5th below scale」や
Combination of diminish scale」で
作られたフレーズがぴったりはまりやすいです。

b9が出てきて困りがちな曲

b9が出てくる曲のなかで、「何吹けば良いんだろう・・?」と最初に困りがちな曲は
Caravanかな、と思います。

CaravanのAメロの部分でC7b9のコードが12小節続きますが、
ここも、マイナーへ向かうツーファイブとして解釈してフレーズを吹くと、
ぴったりフィットします。
(スケールはHarmonic minor perfect 5th below scaleかCombination of diminish scale)

caravan-chords

解決先はFmですので、まさにマイナーへ向かうツーファイブワンの形です。

Fmでは、Fのマイナートニックのフレーズ、
つまりFのメロディックマイナーからできたフレーズを吹くと綺麗にまとまると思います。

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