本番のため「だけ」の練習をしない

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所属しているバンドのライブや、
発表会、セッションなどが近づいてくると、
どうしても「その曲だけ」を集中して練習することになると思います。

私も、以前は「今度この曲を人前でやるから、これだけをずっと練習しよう」
という風にソロを練習していました。

ものすごく困っていた頃のお話

ジャズを始めて数年の頃、ビッグバンドの本番で演奏するソロが迫っていたとき

その曲のソロ「だけ」をひたすら練習してみるものの、

・なかなか進歩が見られない
・コード進行が難しくて、練習の仕方が見つけられないまま本番になる
・結局「なにかのソロ」と「なにかのソロ」を合体させて作ったソロを丸覚えして、
 本番になると緊張で飛んでしまってガックシ・・

というようなことがよくありました。

ジャズを始めて数年の頃にセッションに参加したときには、
セッションでは何曲もテーマとソロを演奏しなくてはいけませんので、

この曲には、ソロはこの出だしで、材料はこれで、
こっちの曲には、このフレーズとこのフレーズを覚えて・・

という感じで、曲ごとに覚えるフレーズを変えていました。

その結果、覚えることが多すぎて、途方に暮れてしまい、
セッション当日までに、ものすごく疲れてしまうし、
セッションの会場に着くまで、ずっと頭の中で、

「あの曲はどうだったかな?出だしはあのフレーズで・・」

なんてことをひたすら頭の中で繰り返し考えているので、
全く楽しめていない、演奏中も周りは全く見えていない、という感じでした。

脱却できた理由

いま考えると、上のような悩みが起こるのは、
「本番用の練習だけをしていた」のが原因だなあ、と思います。

もちろん本番前(1ヶ月前でも3ヶ月前でも)に、
一生懸命、本番の曲やソロの練習をすることはとても大切なことですが、

それ「だけ」を練習していても、進歩するのが難しいかもしれません。

・好きなフレーズ
・好きな曲
・好きなアーティスト

など、「自分の好き」をどんどん研究していって、

その「好き」の研究結果を、どうにか本番の曲に活かせないかな?

と考えた方が、効率的だと思います。

好きなことって、研究したり、練習したりするのが、はかどるんです。
好きなことだからです。

好きなフレーズは、本番用にだけ集めたフレーズよりも、

演奏していて楽しく、好きだからこそ、覚えやすい
どんなニュアンスで演奏すれば良いか、自分ですでに分かっている

ので、本番でもし緊張していても、
自然に演奏することが出来る可能性も高いです。

また、自分のスタイルも確立されるので、

「曲ごと」にフレーズを変える必要もなくなり、
覚えることがよりシンプルになります。
◯◯用、ではなく、自分のスタンダードが確立できる、という利点があります。

プレッシャーが練習の邪魔をする

一方、「本番のソロ」や「発表会での課題曲」「セッション」は、

誰か別の方が選曲していたりすることも多く、

本番が近づいているプレッシャーのせいで、
自らすすんで練習したい!とは思えなかったり・・

本番のため「だけ」に練習していると、練習がはかどらないです。

好きなこと「だけ」を突き詰めていると、
練習や研究が苦にならず、

その「好き」をどうやって本番の曲に活かそうか、考えているだけでワクワクしてきます。

本番が近くても、勇気を持って、好きなこと「だけ」を研究してみてください。
好きな曲から、他の好きな曲へ、どんどん対象を移しているうちに、
本番の曲をどうやって演奏&練習するべきか、
自ずと見えてきます。それも、あまり時間をかけずに。

勇気のいることではありますが、
本番のプレッシャーに惑わされず、自分のやりたいことを最優先に、
演奏&練習してみると、良いことがあります♪

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