かなり主観的な内容で私の感じ方なのですが、書いてみたいと思います。
メジャーペンタ・マイナーペンタ・平行マイナーペンタ
スケールやフレーズ、テンションの体感は人によって異なるので、可視化は難しいと思いますが・・
私の感じ方では
Cメジャー・キーの曲に対して
■Cメジャー・ペンタトニック・フレーズ
→オーソドックスな味=メジャー3rdが入っていて安定している
→♭3rdや7thなどのブルーノートが強ければ、スパイシーになる
(しかしこれもフレーズによる)
■Cマイナー・ペンタトニック・フレーズ
→ガツンと濃い味・かなりブルージー
■Aマイナー・ペンタトニック・フレーズ(平行マイナー・ペンタ)
→薄味・はみ出ないサウンド
というイメージです。
でもこれも、
借用和音は入っているか?
ダイアトニックのなんのコードなのか?
など、あらゆる条件下で話は変わってくると思います。
上記の味のイメージは「ダイアトニック・コード中心で転調も平行キーからの借用和音もなく・・」という進行を想定して書いてみました。
アドリブに活かすには、定義付け→ストック
かっちょいいペンタトニック・フレーズを見つけたら、
コピーする際に
■長調の曲に出てくる平行キーのマイナー・ペンタトニック・フレーズ
■長調の曲に出てくるそのキーのマイナー・ペンタトニック・フレーズ
■短調の曲に出てくるマイナー・ペンタトニック・フレーズ
のうちのどれなのか?という定義づけをしてストックすることが重要です。
そうでないと、
いまはちょっと7thを濃く出してファンキーにしたいから、あのメジャー・ペンタトニック・フレーズを演奏しよう
今回は尖ったサウンドを控えたいから、平行マイナー・ペンタトニック・フレーズにしてみよう
というように、アドリブ中に意思を持ってフレーズを選ぶことが難しくなるからです。
平行キーのペンタトニック・フレーズ 見分け方
以前ウェブセミナーでもご質問いただいていたのですが「平行キーのペンタトニック・フレーズの見分け方」ってすごく難しいですよね。
たとえば・・
Cメジャー・ぺンタトニック・フレーズとAマイナー・ペンタトニック・フレーズを区別するのは結構難しいと思います。
しかしこれも、
■Cメジャーのキーに出てくるAマイナー・ペンタトニック・フレーズ
■Aメジャーのキーに出てくるAマイナー・ペンタトニック・フレーズ
というように、
頑張って定義づけをしながらフレーズをストックしているうちに、自然とどのペンタトニックフレーズなのか、分かるようになってきます。
Cマイナー・ペンタ・フレーズに見せかけて、7th(ブルーノート)が強いCメジャーペンタ・フレーズだった!というときもあるので、実際のアドリブで試しながら区別できるようになってゆけば良いと思います
ペンタトニック・フレーズのフレーズ集&解説動画
▼この動画は無料で公開中です。ジャズアドリブウェブセミナーで公開中の動画です。
B-027 コード進行に沿ったペンタトニックフレーズの選び方 from Nanako-Jazz Nanako Shibuya on Vimeo.
ペンタトニック・フレーズを用いたアドリブ法 解説動画ほかにも
↑メジャーキー、マイナーキー、曲のキーに合わせたペンタトニック・フレーズの効果的なアドリブ法を解説しています。
↑マイナー・コードが続くシチュエーションは多いので、かなり重宝するアドリブ法です。
↑ブルースは途中でキーが転調しないため、ペンタトニック・フレーズで自由にアドリブをすることに適しています。「コードに対してどのペンタ・フレーズを選ぶか?」がサウンドの決め手となります。
ペンタトニックのジャズアドリブフレーズ集
よく出るキーのペンタトニック・フレーズを集めて、アドリブフレーズ集を作りました。
実際に私が気に入って活用しているフレーズを収録しています。かなり実用的だと思います♪まずはブルースなどで試奏されることをオススメします。
ジャズアドリブフレーズ集Vol.2 よく出るキー順
ペンタトニックと3-6-2-5-1進行のフレージング
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