さて本日は「マイナーフレーズの攻略法パート3」です。
前回同様スタンダード曲「枯葉 Autumn Leaves」を使ってすすめていきたいと思います。
パート2はこちらです。
マイナーフレーズの常套句
マイナーの常套句フレーズ、前回こちらを紹介しました。
このフレーズたちは、フレーズの中の音はあまり変えるべきではありませんが、
フレーズ同士の順番や組み合わせなどは自由です。
マイナーフレーズのストックが増えてくると、
「自分の頭の中で歌いやすい組み合わせ」や「かっこいい組み合わせ」
も自然と作られてきます。
マイナーペンタトニックフレーズが掲載されているフレーズ集
マイナーフレーズのみを使って枯葉を吹くとこんな感じ
「枯葉」の場合はBb△7とGmが平行調のキー(フラットが2つ)であるため、
同じマイナーフレーズを一曲全てに使うことができます。
こんな感じです。
吹いてみるとわかりますが、これらのフレーズはファンキーなサウンドをしているので、
なんだかツーファイブワンばかりで、ちょっとソロが理屈っぽいな・・
8分音符ばかりで面白くないな・・・
ソロの色を変えたいな・・・
というときに一気にサウンドを変えてくれる魔法のフレーズでもあります。
なぜマイナーフレーズは便利なのか
マイナーフレーズを覚えておくと便利ですよ、と推奨するのには、訳があります。
2つの調(平行調:この場合はBb△7とGm)で同じフレーズを使える、
というのも1つの理由ではありますが、もう1つ画期的な理由があるんです。
ツーファイブワンフレーズの場合は、
頭からお尻までしっかり吹かないと格好がつかないため、
一拍目に出そびれたり、フレーズが思い出せなかったりしたとき、
残念ながら4小節間何も吹けず・・ということになってしまうのですが、
どこでフレーズを終わらせようが、格好のつく非常に便利なフレーズ
なのです。
例えば、
「あちゃー!!今Cm7-F7-Bb△7のコードだけど、ツーファイブフレーズが全然思い出せない・・・。ってゆーかもう3拍は過ぎてるな・・。今更吹き始めても間に合わない!!」
というときや
「ツーファイブ吹いたんだけど、なんかすごい2小節くらい余っちゃった、なに吹こうかな」
というときや
「2コーラス目ともなると、ツーファイブフレーズのネタが切れてきたな・・」
なんてときに、
いつでも吹き始めることができ、間を埋めてくれる、
バラエティ番組のガヤ的存在なのです。
コメント
ご回答有難うございます。
結構悩んでいました。
「8分音符の長さと同じ長さの」3連符 だったのですね!!。
四分音符の3連と見ま違いしていました。歳と普通弾く慣れのせいかもですね。
有難うございました。 これですっきりしました。
常套句はとても役にたつフレーズと思いますですので、色んな楽器&キーで練習したいと思います。この常套句フレーズは全部マスターするつもりです。
掲載頂き、誠に有難うございます。
在京中でしたらレッスンにいけたのですが、誠に残念です!!
今後とも宜しくお願い申し上げます。
マイナーフレーズで質問なのですが、常套句の7段目2小節、最初のBフラットは八分音符になってます。これは装飾音なのでしょうか?。
もしくは 2番めの四分音符にもハタを付けて八分音符2ケなのでしょうか。
良く分かりませんのでご教授頂ければ幸いです。
ご質問をいただき、ありがとうございます。
常套句の7段目2小節、
最初のBbは8分音符
次のBbは4分音符
次の3連符は、「8分音符の長さと同じ長さの」3連符
になっています。
そこまでで、2拍です。次のCの音が3拍目です。