緊張していても、正確にアドリブを繋げるには

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覚えたフレーズを使おうとしていて、
イメトレしているときや練習中は上手くいくんだけど、
セッションや録音や、先生の前で披露するときは上手くいかない!

ということってありませんか?

丸暗記ではなく、お話の続きを自分らしく、考える

緊張しているときって、あまりコントロールが効かないので、
「あぁ、そっちじゃないそっちじゃない!」とか
「そのフレーズの次は、このフレーズのつもりだったのに!」とか
想定外の音に繋げてしまって先が続かず失敗・・となりやすいですよね。

この現象は、覚えたフレーズを丸暗記のみで使おうとするときに起きる現象だと思います。

緊張していても、集中が途切れていても、
無理なく繋げられるように、自分らしいストーリー展開を考える、ということが重要です。


例えば・・

あるエピソードを人に伝えるとき、
一字一句間違えずに伝えるのは非常に難しいですが、
筋書きを理解していて、自分の言葉を使って良いのであれば、
たとえ初めて知ったエピソードであっても、人に話すのはとても容易になります。

この感覚と似ているかなあ、と思います。

本番でフレーズをスムーズに繋げたい!解決法は?

緊張していても、練習時と同じクオリティで演奏できるようにする、練習法があります。

フレーズを覚えたら、アドリブをしたい曲のコード進行の中で使ってみる

そのときに、
■自分だったらこのフレーズの次は、きっとこの音(フレーズ)に行きたくなるだろう
■自分だったらこのフレーズの4拍目は、こっちの音を使うんじゃないか


というようなシミュレートをして、そのとおりに音を出してみる

これは決して、新しく覚えたフレーズを使わない、という意味ではありません。
また、フレーズを完全に自分流にアレンジしてしまう、という意味でもありません。

新しく覚えたフレーズの続きを、

■無理のない音に繋げる、聴き馴染みのあるフレーズに繋げる
■自分の手に馴染んでいるものと繋げる

という意味です。

 

また、このシミュレーションはバッキング無しで行うことが重要です。
バッキングを流しながら演奏すると、練習時は緊張していないので、無意識で上手く演奏できてしまったりするからです。

どう間違えるのかさえ分かれば解決する

それからもし、

新しく覚えたフレーズのなかで、
「この部分」を必ず間違えてしまう・つっかかってしまう

という箇所があれば、

■そこを順序立ててどう間違えるのか整理し、次から間違えないようにする
■元のフレーズから少し音を変えて、自分が演奏しがちな音に数音だけアレンジしてしまう

このどちらかにフォーカスすると、次から必ず上手くいくようになります。

緊張しているとき、無意識に出来ていたことが出来なくなる

Ted-EducationというYoutubeチャンネル(かなり面白いです)で、

人は緊張しているとき、無意識に出来ていたことほど出来なくなってしまう(意識のしすぎで)

ということが紹介されていました。

0712-9

おそらく丸暗記で覚えたツーファイブワンフレーズ、もしくはあるソロの1部などは、
無意識下では問題なく演奏することができると思います。

緊張していると、あれ、次の音ってこっちだっけ?という一瞬の迷いが、
頭真っ白、という状態につながっていきます。

少し手間ですが、自分用に噛み砕いたフレージングをいくつかシミュレーションしておくと、頭が整理され、プランA・プランB・プランCと、本番でもスムーズに行き先を提示してくれる可能性が高まります。

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