今回は、サイトにいただいたご質問への回答記事です。
ご質問くださった方、ありがとうございました。
そして回答が遅くなってしまい、申し訳ありません。コメントいただけてとても嬉しかったです。
読者の方からのご質問:
フレーズを最低限この位、という部分に関して質問させて頂きたいのですが、少ないフレーズでアドリブの練習をする際に、使いたいフレーズを特定箇所で使う事を優先して、フレーズ同士の繋がりについては後回しにしてしまっても構わないのでしょうか?
繋がりを意識すると覚えるフレーズの数が多くなってしまうので処理仕切れなくなってしまいますので教えて頂きたいです。
このご質問は、下記の記事に対していただきました。
たしかに、この記事だと混乱しやすいかも・・と思い、すこし加筆しました。
レベルアップするには “最低限のフレーズ+α”
該当の記事に書いている
というのは、いったん頭を整理するためでもあるので、
アドリブをレベルアップさせてゆきたい場合は
というのを意識するのがベストだと思います。
このことについて、詳しくお話ししてゆきます。
頭が散らかってウロ覚えの場合は “最低限” を合言葉に

覚えたいフレーズが多過ぎて、結局1つもフレーズを覚えられない!
という状況を脱するためには、まず頭の中を整理することが先決です。
このような状況の場合、オススメの練習法は次の通りです。
例)
「Am7 D7のツーファイブフレーズを1つ定着させる」を今期の練習のテーマに設定します。
フレーズ同士の繋がりはいったん置いておいて「覚えた1つのフレーズ」を色々な曲で演奏してみることをオススメします。
この時点では「1つのフレーズを定着させること」が目標だからです。

しかしご質問でもいただいたように、アドリブするならフレーズ同士の繋がりも気になりますし、実際にはアドリブの流れってかなり重要事項ですよね。
繋がりも気になってきた・・という場合は “プラスアルファ”
曲を練習しているうちに

フレーズ同士の繋がりも気になってきた・・
という場合は “最低限のフレーズ+α” を意識してみてください。
手持ちの最低限のフレーズ(まだ覚え途中であっても)にプラスアルファして、
そのフレーズと繋がりの良い “前後のフレーズ”
(該当のフレーズの、前後のコード進行に合うもの)
を数パターン仕入れます。
数パターンといっても欲張らず、心地よいくらいの数がベストです。数パターン仕入れる理由は、コーラス毎に違うパターンを繰り出すためです。
新しく増やした「繋がりの良いフレーズ」は、いま練習している曲が終わったら忘れてしまうかもしれませんが、それで構いません。
「この曲のときだけ覚えておく」「次の曲に活かせたらラッキー」というくらい気楽な気持ちで、プラスアルファのフレーズを増やします。

あくまで今覚えたいのは “最低限のフレーズ” だからです。そのうえで、アドリブの完成度も高くすることを目指します。
+α に夢中になっているうちに
そうして練習しているうちに、いつのまにか

元々覚えようとしていた Am7 D7のフレーズは、とっくに覚えちゃった
という状態になっていると思います。
そうなったらシメたもので、今度は “最低限のフレーズ” 自体を増やしてゆきます。(この例の場合だと Am7 D7のフレーズ)
レギュラーメンバーを増やしてゆくイメージです。

この時点では、もう最低限のフレーズに絞る必要はなく、増やしても覚えられる段階に入ったということなんです!レベルアップの証です
曲を追うごとに、スキルがあがる仕組み
かなり大変ではありますが、この積み重ねを「自分の好きなプレイヤー」をお手本に、真剣にやるかやらないか?で、自分の個性が出るか出ないか、が変わると思います。

好きを追いかけることで、自分のスタイルが定まります。
余力があれば “気に入った+α フレーズ” は定着させましょう
フレーズは、その曲を練習しているときは覚えにくいですが、別の曲でも使い回すことで記憶に定着することが多いです。
この世にある全てのフレーズを覚えるのは不可能なので、好きなフレーズだけを自分に定着させると、自分の演奏スタイルが定まってくると思います。
解説動画:アドリブしやすいようにフレーズのストックを増やす方法
という工夫も大切だと思います。
その努力を1曲1曲積み重ねてゆくことで、曲を追うごとに自由になれると私は信じています。
下記の解説動画では、このことについて詳しくお話ししています。
音源・譜面を用いて解説しています。



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