キャノンボールアダレイとナットアダレイの演奏で有名なDel Sasser。
今回はDel Sasserの「コード進行のアナライズ」と「フレージング」を解説します。
inE♭管・inB♭管用の移調譜もあります。
コード進行は意外と単純なので、ツーファイブフレーズやペンタトニックフレーズ、コンディミフレーズの練習に最適だと感じます。
Youtubeで演奏しています
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キャノンボールアダレイがDel Sasserで演奏しているツーファイブフレーズも取り入れてみました。
上の動画の、アドリブコピー譜
コード進行アナライズとフレージング【移調譜あり】
inC楽器用
この曲のキーはE♭メジャーです。
inE♭楽器用
この曲のキーはCメジャーです。
inB♭楽器用
この曲のキーはFメジャーです。
アナライズ法は「ジャズアドリブの仕方ウェブセミナー 」の動画内で説明しています。
フレージングのコツ
曲全体を通して
キャノンボールアダレイは「ツーファイブ進行ではツーファイブフレーズを」演奏していることが多いです。ストレートな演り方が、やはり1番Bebopらしく楽しいかなと思います。
3段目(9〜11小節目)
3段目(9〜11小節目)は「この曲の平行調のマイナーキー」みたいなイメージで演奏するとサウンドさせやすく、フレージングも楽です。各コードに忙しく合わせる必要がないからです。(キャノンボールもその方法でアドリブしています。)
↓
inC楽器→ E♭メジャーの平行調である「Cマイナー」の調性で演奏
inE♭楽器→ Cメジャーの平行調である「Aマイナー」の調性で演奏
inB♭楽器→ Fメジャーの平行調である「Dマイナー」の調性で演奏
こうするとサウンドしやすいです。
Bセクション
この曲はツーファイブ進行だらけで、私は途中からツーファイブフレーズに飽きてしまったので、味変しました。
コンディミスケールは3種類ありますよね。3種類あるうち「このコンディミならこのフレージング」と決めてしまうのがコツです。
この曲でも、いつものコンディミフレーズを使いました。1度決めちゃうと楽です。
→この記事に載せたフレージングです。
4段目(13〜16小節目)
この曲の4段目(13〜16小節目)のツーファイブ進行が2つ続くところは、この曲のキーに戻ってくる、いわゆる「3-6-2-5-1進行」というやつです。
私は、キャノンボールに倣って「メジャーのツーファイブフレーズ」を2つ繋げて演奏しました。
→3-6-2-5-1進行でのフレージング例、沢山載せています。
Del Sasser おすすめの演奏は
この曲の作曲者であるSam Jonesと日野皓正さんの演奏する「Del Sasser」めちゃくちゃかっこいいです。そして速いです。
サックスはBob Bergで、キャノンボールとは違ったアプローチでのアドリブを聴くことができます。本当に憧れます。
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