アドリブ演奏について、読みやすくライトに解説しています。
ライブパフォーマンスを中心に、逆循やエンディングの演奏法、心持ち、練習法など書いています。

フルート ライブでの音作り
7月のライブは、私たち Gluten Music のライブの中で最も良い演奏になったと思います。
全ての動画をアップするのが待ちきれません♪
▽こちらのチャンネルに先日のライブ、全曲アップ予定です

音量ではなく、周波数だったんだ
フルートは音がかなり小さく、ライブ時に他の楽器とバランスを取るためには EQ をしっかり調整する必要があります。ですが「ただ単に音が負けないように」という観点で EQ を変えてしまうと、モニターから返ってくる音が変わりすぎてしまい、その結果かなり吹きにくくなってしまうというのが悩みでした。
サックスはかなり音圧があるので、EQ で大幅に音を変えて、他の楽器に埋もれさせないようにするということは必要なかったのですが、フルートは管が細いので、人の声より生音が小さいのです。
数年間色々研究してみて、サウンドチェック時の音の作り方がようやく確定してきたので、この日のライブはとても吹きやすく、収穫の多い日となりました。
ギターの内田くんから波形のことなど詳しく教えてもらい、自分でもDTMソフトで色々研究した結果、ようやく「モニターから返ってくる音が、いつも通りのフルートの音になるような波形」というのが分かってきました。
音量を上げれば良いというものでは全くなく、全ては周波数の問題だったのだなと合点しました。
最近は iPad 上で細かく EQ を調整していただけるので、ありがたいですね。
細かく調整してくださった PA さんと、一緒に演奏してくれるお2人に感謝しています。
ライブのリハはどのくらいやる?
私たち Gluten Music は、ライブの1週間前くらいに、1度だけリハをします。
15曲を4時間くらいかけて、
リズムパターンをどうするか、ソロ順はどうするか、落とすところと盛り上げるところはどこにするか、など打ち合わせてから、1度まるまる通しています。
そのときに「個人練では上手くいったアプローチが、バンド内だと現実的じゃないな」と分かったり、ある曲では「アドリブのエンジンがかかるのが遅い」ことに気付いたり、録音を聴いて自分の間の悪さに気付いたり、と改善点をあぶり出してゆきます。
本番前はそこをつぶすように練習し、出来ることは練習しない(やればやるほど良くなくなることがあるため)ことを意識しています。そうやって練習を進めるとライブのおかげで実力が上がり、本番で要所要所キメたいところにすごく集中しやすくなるからです。
心の底から好きな曲だけを演奏する、という約束
私とギターの内田くんとは、普段から毎週好きな曲を持ち寄ってセッションをしていて、その中からライブの曲を選んだり、アレンジを進めていったりしています。
心の底から好きな曲だけを演奏する、というのが2人の中で約束事なので、ライブでその曲を演奏したときには毎回「ついにこの曲をバンドで出来た、最高!!」と感じられるんです。
今回は学生時代から大好きであった Dianne Reeves や 渡辺貞夫さん、ここ2年ほど物凄く研究している Hubert Laws の曲、ラテンの名曲、そしてオリジナル曲を演奏しました。
是非チャンネル登録もいただけると嬉しいです。
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