今回はディミニッシュコードの対処法についてです。
ブルースにも登場するディミニッシュコード
突然ですが、みなさんはこのようなコード進行が出てきたらどうアドリブしますか?
【You’re Nobody ‘till Somebody Loves You
E♭メジャーキーの曲/最後の8小節】
赤字で示したところのように「ディミニッシュコード」が出てくると、つい身構えてしまうという方も多いのではないでしょうか。
人ごとと思うなかれ、実はこの#Ⅳdimというディミニッシュコードは「ブルース進行」にも登場します。
【Au Privave ( Fのブルース)】
今回はこの#Ⅳdim ディミニッシュコードの対処法についてご紹介します。
コード進行をアナライズしてみると・・
先ほどの2曲をアナライズしてみると、どちらも
というコード進行の流れになっているのが分かります。
【You’re Nobody ‘till Somebody Loves You
E♭メジャーキーの曲/最後の8小節】
【Au Privave ( Fのブルース)】
#Ⅳdim → トニックコード (→ 3-6-2-5-1)というコード進行は
ジャズにおいて、かなり鉄板なんです。
#Ⅳdim → トニックコードというコード進行はたくさん出てくると思います。
探して、是非今回ご紹介する方法でアドリブしてみてください。
#Ⅳdim →トニックコード 対処方法
(7thコードが4度進行して着地するときに演奏するような、♭9thのテンションが入ったフレーズが好ましいです。)
上記2点の対処法は「ほんの一例」ではありますが、フレージングが難しくないのでオススメです。言葉だけでは分かりにくいと思うので、音源+フレーズ例でご紹介していきます。
【音源付き】#Ⅳdim フレーズ例
これからご紹介するフレージングは、「掲載している譜面をそのまま演奏できるように」というよりは、音源を聴きながらフレージングを視覚的にとらえて
こうやるとサウンドするのか!自分の手持ちのフレーズでもやってみよう!
と自分なりにアドリブに活かすのがオススメです。
また今回のように、
というクセをつけておくと、別の曲にも活かせて対応力が上がります。
【フレージング1】
【フレージング2】
【フレージング3】
【フレージング4】
↑このフレージングはAdimをA♭m7(サブドミマイナーコード)と捉えて、演奏しているという理屈でもあります。
【フレージング5】
フレージング法 ほかにも・・
もちろん#Ⅳdimのときに「その曲のキーのマイナーペンタ」を演奏するのもありだなと思います。
E♭マイナーペンタフレーズに含まれるF#(♭3のブルーノート)の音が、#Ⅳdimのコード上で上手くサウンドするわけです。
ブルースの5〜6小節目で「その曲のキーのマイナーペンタを演奏するとサウンドする」というのと辻褄が合いますね。
今回のフレージングを実際に用いてアドリブしています
Youtubeにアップした「You’re Nobody ‘til Somebody Loves You」で、今回のフレージングを実際に用いてアドリブしています。
コメント