【音源・譜面付き】ディミニッシュコードの対処法

この記事は約4分で読めます。

今回はディミニッシュコードの対処法についてです。

ブルースにも登場するディミニッシュコード

突然ですが、みなさんはこのようなコード進行が出てきたらどうアドリブしますか?

【You’re Nobody ‘till Somebody Loves You
 E♭メジャーキーの曲/最後の8小節】 
ディミニッシュコード
赤字で示したところのように「ディミニッシュコード」が出てくると、つい身構えてしまうという方も多いのではないでしょうか。


人ごとと思うなかれ、実はこの#Ⅳdimというディミニッシュコード「ブルース進行」にも登場します。
【Au Privave ( Fのブルース)】
ディミニッシュコード

今回はこの#Ⅳdim ディミニッシュコードの対処法についてご紹介します。

コード進行をアナライズしてみると・・

先ほどの2曲をアナライズしてみると、どちらも

Ⅳ#dim → トニックコード → 3-6-2-5-1

というコード進行の流れになっているのが分かります。

【You’re Nobody ‘till Somebody Loves You
 E♭メジャーキーの曲/最後の8小節】 ディミニッシュコード


【Au Privave ( Fのブルース)】
ディミニッシュコード

このように、
#Ⅳdim → トニックコード (→ 3-6-2-5-1)というコード進行は
ジャズにおいて、かなり鉄板なんです。
ブルースに限らず、みなさんが練習している曲のなかにも
#Ⅳdim → トニックコードというコード進行はたくさん出てくると思います。
探して、是非今回ご紹介する方法でアドリブしてみてください。

#Ⅳdim →トニックコード 対処方法

ずばり、#Ⅳdim「曲のキーの半音下」の「7thコード」に置き換えて演奏すると、フレーズを着地させやすく、サウンドしやすいです。
(7thコードが4度進行して着地するときに演奏するような、♭9thのテンションが入ったフレーズが好ましいです。)

 

ディミニッシュコード

もしくは、#Ⅳdim「その曲のキーのサブドミナントマイナーコード」のように捉えて「Ⅳm7のドリアンフレーズ(ツーファイブフレーズの最初の1小節目)」を演奏するとサウンドしやすいです!
ディミニッシュコード

上記2点の対処法は「ほんの一例」ではありますが、フレージングが難しくないのでオススメです。言葉だけでは分かりにくいと思うので、音源+フレーズ例でご紹介していきます。

【音源付き】#Ⅳdim フレーズ例

これからご紹介するフレージングは、「掲載している譜面をそのまま演奏できるように」というよりは、音源を聴きながらフレージングを視覚的にとらえて

こうやるとサウンドするのか!自分の手持ちのフレーズでもやってみよう!

と自分なりにアドリブに活かすのがオススメです。

また今回のように、

コード進行をアナライズする&度数で考える&使うフレーズの種類を考える

というクセをつけておくと、別の曲にも活かせて対応力が上がります。

【フレージング1】

ディミニッシュコード

【フレージング2】

ディミニッシュコード

【フレージング3】

ディミニッシュコードフレージング4】

ディミニッシュコード
↑このフレージングはAdimをA♭m7(サブドミマイナーコード)と捉えて、演奏しているという理屈でもあります。

【フレージング5】

ディミニッシュコード

フレージング法 ほかにも・・

もちろん#Ⅳdimのときに「その曲のキーのマイナーペンタ」を演奏するのもありだなと思います。

例)E♭メジャーの曲であれば、AdimのときにE♭マイナーペンタ

E♭マイナーペンタフレーズに含まれるF#(♭3のブルーノート)の音が、#Ⅳdimのコード上で上手くサウンドするわけです。
ブルースの5〜6小節目で「その曲のキーのマイナーペンタを演奏するとサウンドする」というのと辻褄が合いますね。

今回のフレージングを実際に用いてアドリブしています

Youtubeにアップした「You’re Nobody ‘til Somebody Loves You」で、今回のフレージングを実際に用いてアドリブしています。

こちらをクリックすると、動画が新規タブで開きます。

NobodyTillSomebody-Thumbnail

コメント

タイトルとURLをコピーしました