好きなアーティストを余すところなく使う

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グルメ番組を見ているとよくこんなシーンを見かけます。

シェフが牛肉の骨と肉をそれぞれバラして、
骨はスープに煮込み、肉を具材にし、
余すところなく全てを材料にし、
旨味やコクのあるハヤシライスを作っている。

ふと、この工程と、アドリブの練習はかなり似ているかな、と思いました。

コピーを自分のソロに活かす工程は

「これはかっこいいぞ」と思ったフレーズをコピーして、
それをまずバラします。

例えば「トニック」と「ツーファイブ」、「ペンタトニックフレーズ」と
「ディミニッシュでできているフレーズ」といったように。

そこまで分けたら、
どんなコード進行、どんな曲に活かせるか、を考え、
実際にそのフレーズを用いてソロを吹いてみます。

「こんなところにも使えるかもな」
「こういう解釈をすれば、こっちの曲にも使えるかも」

など試行錯誤して、
ただの一つのフレーズが、徐々に応用の効く便利フレーズに変化していくのです。

隅々まで情報を逃がさないようにしよう

好きで、真似したくなるアーティストのフレーズは、
好きなフレーズ以外の場所にもお宝フレーズがたくさん隠れています

最初に「かっこいいな」と思ったフレーズは
先ほどの料理の例えでいうと「肉」の部分。

コピーした元のアーティストの音源を聴いて、
「待てよ、このフレーズも使えそうだな」と感じた箇所は
「骨」の部分。

余すところなく、
骨まで全部使ってやるんだ、というくらいの勢いで(ちょっと怖いですね)
好きな人を追いかけると、素晴らしいソロが出来上がります。

そうやって骨まで煮込んでいる間、
自分では気付けないような他の分野がぐんぐん伸びて、
願ってもみないことができるようになっていることもあります

透明の出汁が出てくる感じ、をイメージしていただけるといいかなと思います。

全く良い方向に進んでいる気がしないんですが・・

この作業中は、良い方に進んでいるように思えることは少ないと思います。
非常に地味で、大した効果もないような感じがします

ですが、諦めずに数時間・数日かけて取り組むと、
いきなり大漁に成果が出始めます。
そしてそれは自分が思っているよりも早くやってきます。

必ず大漁の成果が出ることがわかっているので、
私は毎回、「何かに取り組んでいるのに結果が出ない地味な時間」に対して、
もうすぐでかなり成長できるんだな、と落ち着いて待つことができるようになりました。

確かにイライラすることもありますが、結果に確信を持って大丈夫です。

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