ディミニッシュスケール・コンディミスケールの説明記事はこちらより↓
今回は
について紹介させていただきたいと思います。
アドリブのネタがグッと大きく広がって楽しくなるのでオススメです!
ディミニッシュスケールは規則的に使わないと意味がない
音をぐちゃぐちゃに並べるとスケールの特徴が台無しになってしまいます。
なぜなら、ディミニッシュスケール(とコンディミスケール)の音の配列は「全音・半音・全音・半音・・」とシステマティック(規則的)に並んでいるからです。
「フレーズ」というよりも「基礎練習の音階パターン」のようなものを演奏した方が、サウンドするということなんです。
規則的に、なおかつフレーズらしくするには??
どのように演奏するとアドリブでもサウンドするようなフレーズになるでしょうか?
こちらのコンディミスケールを元に、フレージングをご紹介したいと思います。
【フレーズにする前のコンディミスケール】
規則的に並んでいるがゆえに、コンディミスケールは全部で3種類しか存在し得ないからです。詳しくはこちらをクリック。つまり上記のコンディミスケールの場合、
■D7 ■F7 ■Ab7 ■B7
これら全てのコード上で使用することができるんです。(Ⅱ7では禁止。)=同じフレーズを、これら4つのコード上で移調せずに使いまわせるということです!
(解決していないツーファイブ進行でも使用不可。Ⅱ7でも禁止。)
なかでもマイナーツーファイブ進行に対してよりサウンドします。
例1:下がりながら上昇パターン・下がりながら下降パターン
※参考音源につきまして、専門楽器ではないゆえピアノ演奏は初心者です。ご容赦ください。
↑上記の譜例は「D7コンディミ=F7コンディミ=Ab7コンディミ=B7コンディミ」スケールで演奏されています。
例2:スティットがよくやるパターン
↑上記の譜例は「D7コンディミ=F7コンディミ=Ab7コンディミ=B7コンディミ」スケールで演奏されています。
例3:ただスケールをそのまま演奏するだけ
↑上記の譜例は「D7コンディミ=F7コンディミ=Ab7コンディミ=B7コンディミ」スケールで演奏されています。
例4:上がりながら上昇パターン・上がりながら下降パターン
↑上記の譜例は「D7コンディミ=F7コンディミ=Ab7コンディミ=B7コンディミ」スケールで演奏されています。
※解決先のコードに合わせて着地する音を考え、辻褄を合わせる必要があります。
リズムを変えるだけで、フレーズの手数も増える
先ほどのフレーズをそれぞれ3連符のリズムに変えるとまた印象の異なるフレーズになり、スリル感も増します。
例1を3連符で演奏すると・・
↑上記の譜例は「D7コンディミ=F7コンディミ=Ab7コンディミ=B7コンディミ」スケールで演奏されています。
例1を3連符で演奏すると・・
↑上記の譜例は「D7コンディミ=F7コンディミ=Ab7コンディミ=B7コンディミ」スケールで演奏されています。
音域も自由に選べるのがディミニッシュの良いところ
ディミニッシュスケール・コンディミスケールは規則的な音列でできているので、1オクターブいくとまた同じパターンの繰り返しとなっています。輪廻です。
自分の楽器の音域に合わせられるので便利ですよね。
例:音域も自分のさじ加減
自分の得意な音域からパターンをスタートさせて、音が高すぎたり低すぎたりするときは、折り返して下降形のフレーズにしてみたり、色々工夫することもできます。
途中から別のスケールパターンに連結させても面白いです。
例:途中から別のパターンに乗り換え!ミックスしてみよう
↑上記の譜例は「D7コンディミ=F7コンディミ=Ab7コンディミ=B7コンディミ」スケールで演奏されています。
同じフレーズが違うコードに使いまわせるのがコンディミの良いところ
ここまででご紹介したフレーズ(スケールパターン)は、
の4つのコード上で、移調せずに使いまわすことができます。なぜなら、
は、全てまったく同じ音使いのコンディミスケールだからです。
ルートの音から「半音・全音・半音・全音・・」という規則的なスケールなので、Dから並べても、Fから並べても、AbやBから並べても、まったく同じ音使いになるというわけです。
→詳しい解説はこちらをクリック。
コンディミフレーズはツーファイブ進行で使えるから便利
コンディミスケールはツーファイブ進行の間ずっと使えるので、今日勉強したフレーズはこんなにたくさんのコード進行上で使いまわすことができます!便利!
どのツーファイブ進行にも、同じコンディミスケールを持つ7thコードが含まれていますね。
■Am7 D7
■Cm7 F7
■Ebm7 Ab7
■F#m7 B7
■Am7b5 D7
■Cm7b5 F7
■Ebm7b5 Ab7
■F#m7b5 B7
3種類のディミニッシュスケール:残りの2つ
3種類あるディミニッシュスケールのうち、1種類を例にここまで説明させていただきました。
残りの2種類は、先ほどまでのパターン例を参考に作ってみてください。
2種類目のコンディミスケール(Db7, E7, G7, Bb7に対応)
以下のツーファイブ進行でサウンドします。(Ⅱ7では使えない。)
■Dm7 G7
■Bm7 E7
■Fm7 Bb7
■Abm7 Db7
■Dm7b5 G7
■Bm7b5 E7
■Fm7b5 Bb7
■Abm7b5 Db7
3種類目のコンディミスケール(C7, Eb7, F#7, A7に対応)
以下のツーファイブ進行でサウンドします。(Ⅱ7では使えない。)
■Gm7 C7
■Bbm7 Eb7
■C#m7 F#7
■Em7 A7
■Gm7b5 C7
■Bbm7b5 Eb7
■C#m7b5 F#7
■Em7b5 A7
なぜディミニッシュのフレーズがオススメなのか
ディミニッシュスケールからできたフレーズはかなり便利です。
そのオススメの理由は以下の4点です。
(1つ覚えるだけで、色々な箇所で使える!)
■楽器の特性に合う音域に合わせて、スケールパターンを使用することができる
■少しトリッキーなサウンドにすることができる
■同じ音使いでリズムを変えれば、それだけで手数が増える
普通のツーファイブがマンネリになってしまったときなど、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか♪
コメント